ある日、京極琉の美容室にひとりのお客様が来店。
「いくらでもお支払いするので、どうかこの髪を救ってください……!」
そう懇願するお客様との出会いが、現在kyogokuで大ヒットとなった「ケラチンブースト」の誕生につながっていくのです。
今回、ケラチンブーストの誕生秘話を株式会社kyogokuの代表である京極琉さん 本人から伺いました。
そこには彼の「妥協しない成分を使って本当に欲しいアイテムを作りたい」、そんな純粋な想いが込められていたのです。
Contents
ケラチンブースト誕生のきっかけ
京極琉、25歳。いつものようにサロンワークをしていると、そこに一本の電話がかかってきました。
このと既に18時、店によってはもうすぐ閉店かな・・・という時間帯です。
「いくらお金を支払ってもかまいません!今日、どうにか髪をいい感じにしてもらえないでしょうか……?」電話でも伝わる女性の悲痛の声。
このときタイミングよく予約が空いていたので、そのまま来店してもらうことにしました。
来店した女性に詳しく話を聞いてみると、その女性は明日に自身の結婚式を控えているのだそう。
しかし明日の晴れ舞台にふさわしくないヘアスタイルに京極琉は驚愕します。
女性の髪はブリーチをしたのかダメージが酷く、ゴムのようになっていました。それどころかブリーチムラがあり、毛先は千切れている部分まで……。
とにかく大変な状態だったのです。
女性の話を聞くと、仕事柄普段は髪を明るくすることができなかったそう。
それもあってか、ずっとハイトーンカラーに憧れており、明日の結婚式では自分の今まで憧れていたホワイトカラーで臨みたくて、他の美容室で染めてもらったというのです。
ですが、結果的に女性は理想のホワイトカラーになるどころか、髪の形状もままらない、ただのダメージヘアになり果ててしまいました。
そして、藁にもすがる思いで京極琉の美容室に電話したのです。
編集部「大変でしたね。その女性の髪はどうなったのでしょうか?」
京極「このときありとあらゆる施術をしました。もちろんトリートメントもですが、ブリーチをしている割に色素がまだらになっていて……。色ムラをなくして、毛先は切れていたのでカットして。ロングでは無理だったのでショートにはなりましたが、希望のホワイトカラーでケアしながら施術しました。トータル8時間かかったのですが・・・」
編集部「8時間ですか・・・!でもゴムのような髪をそこまで改善するとは、さすがですね!お客様も安心されたのではないでしょうか?」
京極「そうですね。これで明日の結婚式が楽しめる、と最終的には笑顔になりました。でも、今まで自分が美容室で使っているトリートメントだと即効性のあるものがなくて……。もしそんなアイテムがあればあの女性の髪を切らずに済んだんじゃないかなって。」
編集部「確かに、切らずに済むならいいですが。ダメージがひどいと仕方がない、普通ならそう思いそうですが、そこでアイテム開発にいくところがやはり、さすがです!」
京極「せっかくの晴れ舞台のために伸ばした髪を泣く泣くショートにされる姿を想うと、髪のプロであるはずの自分の無力さを痛感したというか。とにかく今後は絶対同じケースを生みたくないと思いました。」
即効性を求めて開発を始める
そんな思いで始まった新しいトリートメント作り。
髪の主成分であるケラチンに着目し、羊毛ケラチンをはじめとした様々なケラチンを使用したサンプリングを30回以上繰り返しました。
ですが、なかなか思うような即効性は得られません。
何度も繰り返すものの、どうしても求める結果にならず、このまま叶わないのか……と諦めかけたときに研究医の言葉で大きく開発が進みます。
髪の毛そのものにも、そういった成分があるよ
研究医がいうには、原料の「人毛ケラチン」という成分がいいとのこと。
ですが、人毛ケラチン自体がとても高価になるのであまり使われることがなく、使われたとしても中身の数パーセントに留まることが多いのだそう。
正直、コストを考えたら一般的には少量しか配合されません。
もちろん、成分100パーセントで使うことは例がなかったようで、最初は他の成分も混ぜるのかという提案もされました。
人毛ケラチン100パーセントで作ったサンプルは、見事に求めていた結果に!
ゴムのように伸びるハイダメージの毛束に実験したところ、ぐんぐん人毛ケラチンを吸い込んで見違えるほどの質感になったのだそうです。
テクスチャをパウダーのすることで、狙った部分にしっかりと浸透させることができる、まさに求めていたものになりました。
編集部「人毛ケラチンってはじめて聞きました!」
京極「ですよね。最初研究医が提案してきたとき、あるならもっと早く言ってよ、と思ってしまいました(笑)」
原液にこだわることでの課題
ついにベースとなる成分が確立しました。
ですが、新たな課題がここで生まれるのです。
それは「香り」。
人毛ケラチン自体が髪の毛から抽出される成分なので、一言で言うと「くさい」。
せっかくいい成分なのに、「くさい」ことでマイナスな印象になってしまいます。
香料を使って試していくと、全く効かないものや、むしろケラチンと合わさってくさいにおいが増すものなど様々でした。
いろいろ試しすぎて、だんだんとわからなくなっていったとき、ダメ元でとある香りでトライするのです。
甘い香りが好きな人も多いから、という理由で試したのがバニラの香り。
これが、なんともいい感じ。
バニラの甘い香りがほどよくケラチン独特の香りを消してくれるので、使いやすくなりました。
こうして、原料の成分やテクスチャ、そして香り、すべてのものが整ったのです。
編集部「バニラにたどり着くまで、いろいろな香りを試したのですね!」
京極「そうなんです。正直ダメ元でやってみたら、ピタッとはまったときは感動しました!」
このようにして「ケラチンブースト」は誕生しました。
ここには、もう二度とダメージで髪を諦めてほしくない、そんな想いがつまっています。
どんなダメージにも「即効性」を持って対応できるので、大切な日を髪だけでなくメンタルもいい状態にしていただくことが叶うアイテムになりました。
ケラチンブーストの使い方
①ダメージ部分にかける方法
粉なので、狙った部分に集中ケアが可能です。
シャンプー後の濡れた髪に揉みこんでいくと、だんだんと吸収していき髪の手触りに変化が感じられます。
粉っぽさがなくなるまでしっかり揉みこんで、その後流しましょう。
②ブリーチに混ぜる方法
ブリーチに混ぜて施術すると、ちゃんとブリーチとして色は抜けるのですが髪の手触りが保たれます。
ダメージが気になる毛先部分はもちろん、根本のブリーチでも使用すると手触りが違います。
③トリートメントに混ぜる方法
いつものトリートメントに混ぜて使うと、よりスペシャルなトリートメントになります。
毛先を中心に揉みこんだら少し時間を置いてから流しましょう。
ケラチンブーストのデザイン
編集部「このデザインもかっこいいですよね」
京極「稲妻のような、なんというかシャッと書いたようなデザインで即効性を表しています!今販売しているケラチンシャンプーも同じデザインで作っていますよ♪」
ケラチンブーストには壮大な誕生秘話があった
3gの袋に込められた想いは想像以上でした!
普通の美容師なら「現状でできる施術をしたら終わり」ですが、現状で諦めず自身が求めるものをさらに追求してアイテムを作りだすのが京極琉さんのすごさではないでしょうか。
本当に価値のあるものを、原価度外視で作っているので大ヒットにつながったのですね。
様々な使い方ができるケラチンブースト。
プロはもちろん、一般のお客様でも購入可能です。
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ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。