KYOGOKU IROMEヘアカラー 大人気のブルーシルバーの染料成分を徹底解明!

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KYOGOKUprofessionalより発売されている、KYOGOKU  IROMEヘアカラーシリーズについて、今回はブルーシルバーに配合されている成分をほぼすべて解説していきます!

目次

KYOGOKU IROMEヘアカラーとは?

14色からなるこのIROMEヘアカラーは、低アルカリでローダメージ設計でありながら透明感のある発色を実現したヘアカラーになっています。

また、IROMEヘアカラーにはほかのカラー剤には無い画期的なシステムを採用しています。

それが「KG OPTICAL ACTIVITY SYSTEM」です。

KYOGOKU IROMEのKG OPTICAL ACTIVITY SYSTEMとは?

IROMEカラーシリーズに採用されている、オプティカルアクティビティというシステムは、日本語に置き換えると光学活性(こうがくかっせい)という意味になります。

主に3つの働きが合わさってこのシステムを構築しています。

①KGダイヤモンドブリーチでベースをつくる

IROMEカラーは、ダブルカラーで最大の効果を発揮する染料の選定をしています。

そのため、ダブルカラーのベースを整えるためのブリーチ剤にもこだわりを持っています。

開発したブリーチ剤は、一度でしっかりとリフトアップをさせながら、ケアブリーチのような仕上がりを実現させています。

②KGカラーで透明感のある色をつくる

後ほど詳しく解説していきますが、カラー剤に配合する染料も通常とは異なる作り方をしています。

殆どのカラー剤は、8トーンが1番発色がでるように調整されていることが多いですが、IROMEヘアカラーにはそもそもトーンの表記がありません。

ベースをリフトアップさせた髪の毛に、いかに透明感のある色が作れるかを基準に色味の調整を行っています。

そのためカラー剤をキャンバスの絵に色を塗るかのように、色味を自由に操ることが可能になっています。

技術者の腕次第で、無限の可能性を秘めたカラー剤と言えるでしょう。

③KGカラーシャンプーでしっかり長持ちさせる

ダブルカラーの大きなデメリットは、髪の毛の元々ある色素を取り除いているため、褪色が比較的早いという点です。

IROMEカラー剤は低刺激でローアルカリ処方なので、褪色の原因となるダメージも軽減させています。

ただそこで終わらせるのではなく、施術後の色味の持続にも着目しています。

そこで開発したのがKYOGOKUカラーシャンプーです。

染めた色味に合わせて使い分けられるように3種類を開発。

カラーシャンプーに配合されている染料は単色ではなく、リフトアップした髪の毛に残ってしまう黄ぐすみなどを取り除くパープルを配合しています。

これにより、透明感のあるヘアカラーを崩すことなく、色味を長持ちさせることができるように設計されています。

これらのシステムを通して、光り輝くような透明感のあるヘアカラーを常に実現できるように作られています。

IROMEヘアカラー 低刺激で透明感のある理由

IROMEヘアカラーが、低刺激で透明感のあるカラーが実現できる処方は以下の3つです。

IROME①ペリセアキレート

「キレート」は邪魔な金属イオンを封鎖して、ヘアカラーを綺麗に見せる作用があります。

このキレート効果は、エデト酸塩という成分が関係しています。

さらに浸透促進作用のあるペリセアという成分が、染料を定着させてヘアカラーをより綺麗に見せる働きをしてくれます。

IROME②ローアルカリモイスチャー

ローアルカリモイスチャー処方は2つの働きからなっています。

マイクロアルカリ(低アルカリ)

IROMEヘアカラーシリーズはアルカリ度2.0〜3.4という数値です、

これは従来のヘアカラーと比べ、約2分の1程度ですので、それだけ低ダメージと言えます。

モイスチャー(保湿)

コレステロールやレシチン(リン脂質)という成分が髪に柔らかさを与えてくれます。

さらにカチオン化ポリマーという成分が、毛髪を保護する働きを持っているので、髪の毛にツヤを与えてくれるのです。

IROME③ダブルコンフリー

このダブルコンフリーとは、刺激緩和の作用があるコンフリーエキスが、1剤と2剤を合わせることにより従来品の約2倍の量になることから名付けられています。

ブリーチ毛に対して使用することを想定しているIROMEヘアカラーは、ブリーチをよくされるお客様のことも考えて低刺激処方にしているのです。

この3つの処方を組み合わせることで、透明感のあるヘアカラーと低刺激という、普通では対照的な2つの働きを両立させているのです。

IROMEヘアカラーブルーシルバーの有効成分(染料)

ここからは、IROMEヘアカラーブルーシルバーの有効成分を、1つずつ細かく解説していきます。

成分から色味を知って考えるという他ではなかなかない切り口で、ーの特徴を追求していきますね!

その前に染料の種類を知っておこう!

1剤と2剤を合わせて染める、酸化染毛剤に使用される染料には、

  • 直接染料
  • 染料中間体
  • 調色剤(カップラー)

これらの3つのグループに分けられます。

酸化染毛料は、この3つの酸化染料の種類や組み合わせを変えることで、染毛色を大きく変化させることができます。

特に調色剤(カップラー)との組み合わせが、最終的な仕上がりに大きく影響します。

調色剤(カップラー)は、水に溶かしただけではほとんど無色で、そこに過酸化水素水をまぜたとしてもほとんど変化はありません。

しかし、ここに染料中間体を加えると、染料中間体単独の色とは異なる色に発色します。

調色剤(カップラー)は単独では酸化されても発色しませんが、染料中間体と組み合わさることによって、重合して発色するのです。

その組み合わせにより色にバリエーションをもたせることができます。

このように、色を調節するができるということで、カップラーは調色剤と呼ばれます。

ではこのことを踏まえて、有効成分を1つずつ解説していきます!

パラフェニレンジアミン

最も歴史のあるヘアカラー染料で、染料中間体に分類されます。

同じ染料中間体である「硫酸トルエン-2,5-ジアミン」と似た色域を持っていますが、パラフェニレンジアミンの方が暗く染まりやすく、白髪のカバーや赤み寄りの発色が得意な染料です。

ファッションカラーでは、ピンク系~レッド系などの赤系や、ブラウン系などを中心に、オレンジ系~バイオレット系も含めた暖色系全般に用いられることが多いです。

レゾルシン

カップラーの中では最もよく用いられる染料。

染料中間体と反応するときに多量体を形成しやすいため、くすんだ色が得意である。

直接染料以外で、汎用性の高い酸化染料で黄みの出せるカップラーは、このレゾルシンだけです。

※殺菌作用があるため、クレンジングや頭皮ケア製品に使用されていたりします。

メタアミノフェノール

灰みの深みのある色合いが得意なカップラーです。

反応する染料中間体によって色みが変わるのが特徴です。

染料中間体と反応するときに、多量体を形成しやすい上に反応速度が遅いので、仕上がりの色を計算するのが困難なカップラーでもあります。

チタンシルバーの色味を形成するうえで、1番時間をかけて配合量の試行錯誤を行った染料でもあります。

塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール

青系が得意なカップラーです。

少量で暗く沈みやすいため、青みのある色でもごくごく微量配合される場合が多いのがこの染料の特徴です。

配合量によって、様々な色を作り出すことができます。

有効成分をまとめるとどんな色味になる?

有効成分に記載されている染料をまとめると

☑染料中間体

パラフェニレンジアミン

☑カップラー

レゾルシン

メタアミノフェノール

塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール

このように分類されます。

ベースとなる染料中間体に、灰みや青実が得意なカップラーで調整し、濃い青とほのかに感じるシルバー感が出るように調合しています。

これらをを配合して、ブルーシルバーの色味を再現しているのです。

IROMEヘアカラーブルーシルバーの仕上がり

ベースのトーンが違う毛束にブルーシルバーを単品で染めた結果がこちらです。

ぬくもりのあるメタリックな質感が際立つ、透明感がほしい寒色系カラーに重宝します。

カラーの退色後は、無彩色のシルバーに変化していくので、その経過も楽しむことが出来ます。

また、緑色に寄りにくい設計になっており、深過ぎず淡過ぎずのちょうどいいところを狙って作っています。

ナチュラルなアッシュブラウンを作るときにも、マットに寄りすぎないため、使いやすさ抜群のアッシュカラー専用カラー剤といった仕上がりになっていますね!

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