ブラントカット
ブラントカットは、毛髪をはさみで切る際のテクニックの一つであり、基本的なカットテクニックでもあります。
ブラントカットは毛髪が適度に濡れた状態で行います。カットする際にはブロック分けを行うことがありますが、ひとつひとつのブロックに対して、はさみを真横に入れて直線的に切っていくことをブラントカットと呼びます。
ブラントカットは毛髪のカット後に毛先が真っ直ぐ揃っている特徴があり、合理的な切り方という評判が高く、もともとはイギリスで編み出されたテクニックです。
何故合理的かといえば、毛髪をパネルのように引き出して、順序良く正確に切っていくことが可能である点です。さらに、毛髪の切り口の範囲が狭く済むので、後から傷むことが少なく、崩れにくいスタイルを作ることができる点も理由のひとつになっています。
毛髪をどの方角から見たとしても切り口を直角にするのがブラントカットのコツであり、後ろ側からと横側からの2方向から直角になっているかを確認することが必要です。
頭は立体的にできているので、横からのみ、あるいは後ろからのみの一面からしか確認していないと、きちんと直角の切り口にするっことはできず、スタイル全体のバランスが崩れる結果になってしまいます。
ブラントカットは直線的に切っていくため重いスタイルに出来上がり、ボブヘアやマッシュのショートスタイル、ワンレングスのような髪型に用いられることがほとんどです。
毛先がバラバラにならないため、まとまっているイメージが生きてきます。基本的なテクニックですが、毛髪のシルエットがしっかり伝わる切り方なので、ヘアデザインの経験豊富な、ベテランのスタイリストに任せるのが安心できるでしょう。