コーナー
コーナーとはまっすぐに引き出した毛束(パネル)をカットするとできる部分や、セクション間にできる部分、顔まわりにできる部分、を指します。とくにヘアスタイルのシルエットで山型や角ばっている部分をいい、「カド」とも呼ばれています。
コーナーの特徴は、パネルとパネルの間やデザインの境目にできること。そしてコーナーの部分にはボリュームがあります 。
カットの基礎技術であるコーナーは、「カドをとる」とも言われ、サロンでのカット練習や解説書などでよくみられます。
カットのレッスンを始めたばかりだと、シルエットのコーナとはどの部分を指しているのかいまいち分かりづらいものです。
カドをとった場合、何が変わるのかワンレンベースのミディアムレイヤーを例にみてみましょう。
以下はコーナー(カド)を取るメリットです。
アウトラインの場合
スソがおさまりやすい
ハネにくい
スタイリングしても、内側の毛が飛び出ない
手入れがしやすい
セクション間の場合
段のつながりが滑らかに
シルエットがぎざぎざしない
余計な重さがなくなる
頭部にそいやすくなる
パネル間の場合
ラインがガタつかずきれい
段のつながりが滑らか
カットラインのつながりがきれい
まとまりやすい
コーナーを取ると、顔まわりや、頭部がすっきりとした印象のヘアスタイルになります。そのため、ボリュームを減らしたいときにコーナをとって髪の毛をおさまりすくスタイリングします。
一方でコーナーをあえて残して、ニュアンスを出すヘアスタイルもあります。たとえば、スソをハネやすくスタイリングするするときや、表面をふんわりとみせるときです。
ヘアスタイルに応じてコーナーを取るか、生かしてスタイリングするか変わってくるので、デザインにあった施術をしましょう。