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エフェクトカット
エフェクトカットという技法は、カットを行う時に、ハサミを上や下に細やかに動かして、毛の量の加減をするものです。髪の毛が半乾きや乾いている状態で行う技法で、仕上げの際に髪の毛の質感の調節に使用されます。
エフェクトカットでは普通のハサミを利用します。カットの際は髪を上に持ち上げ、髪を落としながらハサミを緻密に動かして切っていきます。それにより、髪に不規則にハサミを入れるため、髪の奥行き感や量を調整することが可能です。
髪の毛の内の部分に短い髪の毛が生じるため、髪の上の部分に重さや柔らかさを押し出していきたい方にオススメのカット方法です。エフェクトカットは、そのカットをする動きが注目されるために、まるでショーのようだと考えられて、流行ったりもしました。
しかし高度なテクニックが必要とされ、通常のカット方法とハサミを持つ形も異なります。そのため、カットを行う美容師たちは日夜練習に励みエフェクトカットを習得していきます。ヨーロッパで行われたショーでは、繊細な技術を持つ日本の美容師が称賛されました。
エフェクトカットは、まっすぐな毛で重さがあり、髪の毛の動きを出しにくい日本人特有の髪の毛の性質にマッチしており、いまでも美容院の間では欠かすことができない技術だと言われています。