シラミ
シラミは昆虫の一種で、シラミといえばヒトの頭に寄生するアタマジラミを指すことが多くなっています。体長が2~4ミリ程のアタマジラミは髪の毛の接触によって移ることから感染症とされるため、シラミ症が発生したら他の人との接触に注意しなければなりません。
とくに子どもの間で集団発生するケースが多いため、日頃から感染してないか定期的に確認し、感染の可能性があるプールの使用には十分な注意が必要です。シラミは髪の毛や頭皮を清潔にしていても感染のリスクとはあまり関係ありません。
症状としては頭皮のかゆみと、かゆみによって掻き傷を作れば細菌に二次感染する可能性もあります。感染の疑いがある場合は、早急にシラミを取り除きましょう。ただし、シラミの成虫は動きが早く目で捉えにくいため卵に注目するようにします。
フケのようにも見える卵は細長い卵型で、比較的見つけやすい存在です。手で取る以外にも目の細かいコームでとかしたり、シラミ除去のためのシャンプーなどを使用する方法があります。
また、感染拡大を防ぐには使用後のタオルや枕カバーなどを60度以上のお湯で洗ったり、アイロンで熱を加えたりするのが効果的です。なお、同じシラミであるコロモジラミには他の感染症を媒介する恐れがあります。
コロモジラミは日本ではほぼ発生していませんが世界的には広く分布しており、一方の多く生息するアタマジラミに感染症を媒介した事例は見つかっていませんが、どちらも十分に注意したいところです。