シザーカット
シザーカットとはハサミで髪を切ることで、美容師の基本的な技術の1つです。対してカミソリを使うレザーカットやバリカンを使う方法などもありますが、細かく動かして利用できるシザーカットは利便性に優れて応用力が高いのも特徴的です。
そのためさまざまなカット方法が誕生し、またシザーカット用のハサミにもバリエーションが増えてヘアデザインの幅を広げるのに役立っています。
シザーカットで使われるハサミは一般的なものと異なり、鋭い切れ味で仕上がっています。美容師の技術力が顕著に出る技法である一方で、ハサミの質や手入れ具合によってはダメージを与えるため注意が必要です。
また、レザーカットやバリカンと比較するとヘアカットに時間がかかるのも難点です。しかし、表現力豊かで微調整もできるため、完成度の高さも期待できます。
シザーカットの種類には髪の毛に対し垂直にまっすぐ直線にカットするブラントカットや毛先から頭皮へ向けて縦方向にハサミを入れて自然なラインを作るチョップカット、髪をそぐように細かく切ってボリュームダウンしたり毛先に動きを出したりするシャギーカットなどがあります。
一方の使うハサミは一般的に使うハサミと同じ形状のものを基本に、すきバサミとして知られるセニングシザー、片方にしか刃のないスライドシザー、幅が広いドライカット専用シザーなどがあり、ヘアスタイルや目的に応じて使い分けます。
なお、基本ツールであるハサミは、多くの美容師がそれぞれの手の大きさに合ったものを愛用しています。