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セニングカット
セニングカットとは、刃先がくしのように凸凹になっているすきバサミを用いてカットする方法を言います。毛先の短い髪と長い髪をランダムに混ぜることでボリュームをおさえ自然な仕上がりのヘアスタイルにカットするために行います。
2004年にはそれまでのすきバサミより改良された「セニングシザー」が日本で開発されました。セニングシザーには複数種があり、ハサミでつかんだ髪の束のなかから8%だけを切り(スキ率8%と言います)自然に仕上がるものから、80%とかなりの量の毛を梳くものまで多くの段階があります。
セニングシザーで髪全体を慎重にセニングしていくことで、アイロンで巻いたりパーマをかけたりしなくても髪にウェーブが出やすくなるようにカットすることができます。また、広がりやすくごわつきのある硬い髪質でもエアリーで柔らかい印象のヘアスタイルにデザインすることも可能です。
うなじの刈り上げをするときにも、セニングカットの技術やセニングシザーを使うことでナチュラルで馴染みやすい仕上がりになります。また、通常のハサミを使ってセニングするときと比較して手早くセニングできるので、作業時間の短縮に繋がるという利点もあります。
髪の根本の部分をセニングカットすることでショートスタイルやメンズのヘアカットの場合でもナチュラルな立ち上がりをデザインすることもできます。