マット系
マット系とは、カラーリングの色味を指し、グリーンをベースとしたくすみカラーのことです。グリーン系のカラーは、髪の赤みを打ち消す効果があります。
日本人の髪はメラニン色素の中に赤みが多く含まれていて、ヘアカラーが落ちてくると赤みが出てしまったり、思っていたカラーにならなかったりすることがあるのです。そこにグリーンを入れることで、日本人特有の赤みやオレンジっぽさが抑えられ、柔らかい印象に仕上がります。
マット系カラーと似ているくすみカラーといえば、アッシュ系カラーです。アッシュ系もマット系と同様に寒色系であり、くすんだ色味を表現できます。
マット系とアッシュ系の違いはベースとなるカラーと、どんな色味を抑える効果があるのかという点です。マット系はグリーンベースで赤みを抑えるのに対し、アッシュ系はブルーベースで黄味を抑えることが可能です。
赤みを抑えつつ自然なくすみや柔らかさを出したいなら、マット系カラーがおすすめ。一方、アッシュ系は、透明感を出して外国人風カラーにしたい方におすすめのカラーです。マット系カラーの魅力は、トーンによって様々な雰囲気を表現できるところ。
暗めのトーンと明るめのトーンでは与える印象が大きく違うのです。仕事などで黒髪にしなくてはいけない場合は、単純に黒く染めた髪よりも柔らかな印象に仕上がり、こなれ感がUPします。そしてブリーチをしてカラーを入れた場合は、グリーンが目を引き、垢抜けた印象になりオシャレなヘアスタイルが完成します。
しかしマット系カラーは、黄ばみやすく色落ちが早いと言われているカラーです。色持ちをよくする方法はシャンプーをアミノ酸系や弱酸性のマイルドなものにするなどが挙げられます。カラーの相談や色持ちについては美容師に聞いてみると良いでしょう。
