美容室でのヘアカラーでも、トップ3に入る悩みが「白髪問題」です。
30代後半から気になってくる方が増えてきますが、早い方であれば10~20代の早い時期から白髪が増えくる場合も。
今回はそんな白髪に悩んでいる方でもチャレンジできる、明るいグレイカラーについての解説と、おすすめのヘアカラースタイルを紹介していきます!
ヘアカラーの色持ちを良くする方法も解説しますので、チャレンジしてみてくださいね!
Contents
グレイカラーとは?
グレイカラーとは、いわゆる「白髪染め」のことを指します。
一般的に30代以降から増えてくる白髪が目立たなくするように行うヘアカラーで、白髪の白い色と地毛の黒い色の差を少なくするように染めていきます。
そのため、一般的には暗めのヘアカラーを行う場合がほとんどです。
暗く染めなければいけない?
ほとんどの方が「白髪染め=暗い色」というイメージを持っているのではないでしょうか?
実際にドラッグストアなどで売っている白髪染め用の薬剤や、プロが使用するヘアカラー剤のクレイカラー用の薬剤は暗い色のものが主流。
その理由は、明るいと白髪がきれいに染まりにくく、色浮きすることもあるからです。
しかし、白髪の状態や使用する薬剤、テクニックなどでその常識を覆すことが可能。
そこでまず、市販品でのセルフカラーとサロンでのグレイカラーの違いを確認しておきましょう。
白髪を生かしたカラーリング
市販品の白髪染め用のヘアカラー剤は、基本的には暗い色がメインです。
大体3~6レベルくらいの地毛に近い色から、~8レベルくらいの茶髪程度のラインナップ。
そのため、とにかく暗めに染めておけば失敗しにくいことから、セルフでの白髪染めは暗い色が好まれています。
今回紹介するような、明るいグレイカラーは自宅でのセルフカラーではほぼ不可能だと理解が必要です。
白髪を活かしたカラーリングをするさいは、サロンでお願いしてみましょう。
グレイヘアをサロンでする場合
サロンでグレイカラーを行う場合は、美容師が髪の毛の状態を確認して薬剤を選定するので、どれくらいの明るさならキレイに染まるかを判断してくれます。
ただ、単色でのグレイカラーをする場合は、サロンでのカラーといえども明るくすることが出来て8~9レベル程度までです。
それをカバーしていくのがヘアカラー技法なのですが、まず先に暗く染める場合と明るく染める場合の、それぞれのメリットとデメリットを確認していきましょう!
暗く染めるメリットデメリット
白髪染めは、白髪の部分とそうでない部分の明度や彩度を同じに近づけていきます。
地毛を白髪の色に近づけるよりは、白髪の部分を地毛の暗い色に近づける方が難易度は下がるので白髪染めの主流になっています。
ただデメリットとしては、新しい髪の毛が生えてきたときに暗く染めた既染部と、白髪が生えてきた新生部都の色の差が生まれてしまうという点です。
根本が伸びてくると、その部分だけ白くなるのでかなり目立ってしまいます。
そのため、短い間隔で根本のリタッチカラーをしないといけません。
明るく染めるメリットデメリット
白髪を染めでもおしゃれ染めのように、いろいろなカラーを楽しめるところも魅力。
ただ、施術が難しくなってくるので、サロンでなければ上手くいかないというところがデメリットといえそうです。
グレイカラーおすすめ施術
明るく染めるグレイカラーと暗く染めるグレイカラー、どちらにもメリットとデメリットがあり、結局どうしたらいいかよくわからなくなってしまいますよね?
そんなときに解決してくれるのが「プロの技」です。
塗り分け施術が有効
明るいグレイカラーで、キレイに染めるためにはヘアカラーの「塗り分け技術」が非常に有効になってきます。
いくつか手法があるので、1つずつ解説していきますね!
ハイライト
上の動画のように、髪の毛のパネルを交互に分け取っていき、筋状に染めていきます。
そうすることによって、髪の毛全体に動きを付けたりすることが可能に!
また白髪がある場合でも、単色でべた塗りするわけではないので、白髪が目立ちにくくなります。
根本が伸びてきたときも同様に色の差が出にくくなるので、リタッチなどに通う周期をかなり遅らせることができます。
ベースの明るさよりもハイライトの分全体を明るく見せることが出来ますが、白髪の割合が多い場合はベースの色もかなり明るめにしたり、ハイライトの量を増やしたり工夫が必要になってきます。
バレイヤージュ
上の画像のように、カラーブラシでVの字を描くように、髪の毛のパネル表面にホウキで掃くようにカラー剤を塗っていきます。
このように塗り分けていく事で、髪の毛の根本から毛先にかけて非常に自然なグラデーションをいれていくことが出来ます!
バレイヤージュに髪の毛の表面は先ほどのハイライトを入れることが多いのですが、そうした塗り分けを行うことで白髪が気になりにくくなります。
ハイライト単品よりも、さらに白髪をカバーすることが出来るので、白髪の割合の多い方でもチャレンジしやすい明るめグレイカラーが楽しめます!
エアタッチ
ハイライトはコームの先で髪の毛を分け取っていくのですが、エアタッチは違います。
上の動画のように髪の毛のパネルにドライヤーの風を当てて、一定の髪の毛を落として残った髪の毛にカラー剤を塗っていくのです。
エアタッチはドライヤーの風で落とした髪の毛と、染める髪の毛ではっきりと分かれるので、グラデーションにはならずに根元から毛先まで同じ太さのラインが混ざった状態になります。
通常のハイライトとは違いスジの太さがとても細かく、とてもナチュラルなのにこなれ感や髪の毛全体に軽さが出ます。
そのため、すごくきれいな色味の白髪ヘアー状態のようにカラーが出来るので、グレイカラーとの相性も非常に良いカラー技法となっています。
白髪割合別おすすめグレーカラー色見本
ではここからは、白髪の比率別の明るいグレイカラーのオススメカラースタイルを紹介していきますね!
白髪の比率によってできるデザインは変わってきます。
自分の白髪に合ったデザインを見つけることができれば、白髪を活かしておしゃれなグレーカラーを楽しむことができるのです。
白髪比率10%未満
白髪比率が10%未満の、気になりだした層の方におすすめの明るめグレイカラーを解説していきます!
①ナチュラルハイライト
白髪の割合が多くなってくると、ベースの明るさとコントラストが出過ぎるので、まだ白髪がそこまで多くない方におすすめのナチュラルスタイル!
②ピンクグレージュ
少し青味がかったピンクは、白髪の黄ぐすみをカバーしてくれるのでおすすめです!
ダブルカラーで色味を追加した後に、カラーシャンプーなどでさらに仕上げてあげるとかなりきれいな色味を再現することができます!
③シルバーバレイヤージュ
シルバーヘアも白髪との色の差が少なく、とても馴染みのいいヘアカラーです。
トップにハイライトを加えておけば、多少根本が伸びてきてもあまり気にならないので、長く楽しむことができます!
④太目ハイライトグレージュ
レイヤーがあまり入っていないヘアスタイルであれば、表面に太めのハイライトを入れていくことでほかの白髪部分が目立たなくなります。
白髪は赤みが少ない状態となっているので、アッシュ系のカラーに寄せやすいのもおすすめのポイントです。
⑤ナチュラルチョコレートヘアー
ハイライトを様々な太さで入れた後に、赤茶系のヘアカラーを上から入れていくことで、自然な仕上がりになっているヘアカラースタイルです。
根本が伸びてきても気になりにくい明度となっているので、明るめぐらいカラー初心者の方にもおすすめです。
白髪比率30%前後
続いては、ヘアカラーチャートでもベースとなっている白髪比率30%前後の方でもキレイに見せられる明るめグレイカラースタイルを紹介していきます。
⑥ハイトーンエアタッチ
ベースの明るさもかなり明るめに染め上げ、エアタッチを施した部分との差をあまり作りすぎないようにした、柔らかさ抜群のヘアカラースタイルです!
ツヤ感も非常に出る人気の高いカラーですが、根本が伸びてきたときは白髪というよりも黒い地毛が気になってきます。
そのため、次回はバレイヤージュでグラデーションを入れていくなど変化を楽しむのもおすすめです!
⑦ミルクティーアッシュ
ハイライト技術はあってもなくてもできるスタイルですが、エアタッチを施すとさらに柔らかさが引き立ちます!
ここまで明るくすると白髪と地毛の差は無くなりますので、自由な色選びが可能となります。
⑧顔合わりハイライトバレイヤージュ
顔まわりは白髪が最も目立つポイントです。
そこにハイライトを広めの範囲に入れていく事で、白髪をカバーしながら明るいヘアカラーを楽しむことができるようになります!
バレイヤージュで毛先を前髪のハイライト部分と合せることで、全体のバランスが整います。
⑨ピンクグレージュエアタッチ
ブリーチでしっかりとリフトアップした髪の毛に、ピンクとグレージュの2色をいれて奥行きを出したデザインに仕上げています。
白髪の割合が多ければ多いほど、ブリーチの処理が簡単になるので、30%前後からという分類分けにしました。
⑩極太ハイライト
1cm程度の太めのハイライトを髪の毛の表面に施した、原点回帰のシンプルハイライトです。
表面を2~3層に分けてハイライトを入れることで、風でなびいたりした時にきれいな動きが出ます。
白髪比率50%以上
ここからは、かなり白髪の割合が多い方でもキレイに染められる明るめグレイカラーを解説していきますね!
⑪ホワイト×ブラックエアタッチ
黄ぐすみのないきれいなホワイトカラーと、アッシュ寄りのブラックカラーをエアタッチで規則正しく混ぜたヘアカラーです!
言ってしまえば、白髪のある髪の毛と同じ組み合わせですが、黄ぐすみや赤味を落としているので透明感や軽さが出る不思議なカラーに仕上がっています。
白髪の割合が多くても問題なく染められるので、白髪比率がおいけど初めての明るめグレイカラーという方におすすめのデザインです!
⑫ピンクグレーヘア
白髪部分が多くても問題ない程度にベースをリフトアップしたところに、アッシュピンクを追加したスタイルです!
彩度をあえて抑えておくことで、根本が伸びてきたときに目立ちにくくなります。
⑬明るめグレージュ×バレイヤージュ
毛先から根元にかけてきれいなグラデーションをバレイヤージュカラーで表現しています。
巻き髪やヘアアレンジも楽しくなる様な動きが出しやすいヘアカラーデザインとなっています!
⑭インパクト抜群!ユニコーンカラー
最後はかなり派手なユニコーンカラーデザインです!
ここまで明るくベースをリフトアップさせ、黄ぐすみを取り除いたところまで仕上げてしまえば、好きな色を追加していく事が可能になります!
白髪特有の黄味を抑える方法
白髪という名前ですが、日本人などのアジア系の髪の毛の場合は真っ白なわけではなく、結構な割合で黄色い色素が残っています。
そのため、ヘアカラーをキレイに維持する為には、この黄ぐすみを取り除かなくてはいけません。
そんなときに使用してほしいのがカラーシャンプーです。
KYOGOKUカラーシャンプー
KYOGOKUprofessionalでも大人気のカラーシャンプーシリーズがありますが、ヘアカラーの色味によって使い分けをすることで、より効果が発揮されます。
アッシュ系や寒色系の場合
アッシュ系やグレージュ系などの寒色系のヘアカラーの場合はブルーパープルのカラーシャンプーを使用しましょう!
KYOGOKUカラーシャンプーBP
名前の通り、ブルーとパープルの2色が配合されているので、アッシュ系の色味の追加と黄ぐすみの打消しを同時に行ってくれます。
このように明るめのヘアカラーに使用した場合に特に効果を発揮するので、明るめのグレイカラーに最適です!
赤味系・暖色系の場合
変わって、赤味系や暖色系のヘアカラーの場合はピンクパープルのカラーシャンプーを使用しましょう。
KYOGOKUカラーシャンプーPP
こちらにはピンクとパープルの2色が配合されていますので、髪の毛の黄ぐすみを打ち消してクリアな暖色系を追加することができます!
褪色したヘアカラーに使用した結果がこちらです↑
1回のシャンプーでもしっかりと黄ぐすみを取り除き、色味の追加ができるようになっています。
まとめ
白髪染め=暗いという常識は、薬剤の進歩と技術の進歩によってなくなりつつあります。
いままで白髪があるせいで、ヘアカラーを楽しめなかった方は、この機会に明るめのグレイカラーにチャレンジしてみてくださいね!
お知らせ
今回使用したカラー剤やカラーシャンプーは、KYOGOKU professionalのオンラインショップで購入が可能です。
1度チェックしてみてくださいね!
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- 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
- 美容学校の技術講師
- 2年連続ホットペッパービューティー
人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。 美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。 現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。