【美容師国家試験の難易度】試験概要・注意ポイント・合格後の申請方法まとめ

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美容師になるには、国家試験に合格し、美容師免許を取得する必要があります。
国家資格と聞くと、かなり難しそうに感じますが、受験するのに必要な条件や難易度はどのようになっているのでしょうか?
まず試験を受けるだけでも、美容師養成施設に決まった年数通って、実地練習を決まった時間受けなければならないなど、厳格な決まりがあります。
今回は、その条件と国家試験の内容から、合格後の免許の申請方法などを解説していきます。
これから美容師を目指すという方や、単純に美容師ってどうやってなるかに興味があるという方は、チェックしてみてください。

目次

美容師の国家試験


最初にもお伝えしましたが、美容師として働くには、国家試験に合格し、美容師免許を取得する必要があります。
では、その国家試験の内容はどのようなものなのかを見ていきましょう!
国家試験の内容は?
国家試験の内容は大きく分けて2つ、筆記試験と実技試験に分かれています。
年に2回実施され、筆記試験は3月と9月、実技試験は2月と8月に実施されます。
この2種類どちらにも合格する必要があります。

☑筆記試験

筆記試験が出題される項目は以下の5つからです。
1.関係法規・制度
2.衛生管理(公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術)
3.美容保険(人体の構造及び機能、皮膚科学)
4.美容の物理・科学
5.美容理論
この項目ごとに教科書が存在し、その中から出題されます。

☑実技試験


次に、実技試験の内容ですが、内容は時代と共に見直され、少しずつ改定されています。
第一課題「カッティング」
試験時間は20分です。
スタイルの指定だけではなく、長さの指定や、道具の消毒などのルールが事細かに決められています。
採点は減点方式で、ミスがあると点数を引かれていきます。
第二課題「セッティング」
「ワインディング」と「オールウェーブセッティング」の2種類があります。
このどちらかの技術は、実施年度によって変わります。
2~3年連続ワインディングになる場合もあれば、毎年交互に変わることもあります。
試験時間はワインディングが20分、オールウェーブセッティングは25分です。
こちらも採点には細かな条件がたくさんあります。
試験の数か月前に発表されるので、美容学校ではそのタイミングまでどちらも練習する必要があります。
第二課題の2種類詳細
◆ワインディング◆

美容学生と言えば、パーマの基礎技術でもあるワインディングですよね。
審査の基準は6項目、
「全体のバランス」
「ステムの角度と方向」
「シェープ」
「輪ゴムの掛け方」
「残り毛」
「条件違反」
こちらも減点方式での審査になります。
第二課題は減点が50点以下で合格になります。
◆オールウェーブセッティング◆
審査の基準は5項目、
「全体のつながり」
「フィンガーウェーブ」
「ピンカール」
「ピニング」
「条件違反」
完成時に、補助ピンが残っていたり、技術の条件で指定された箇所に技術が成されていなかったりすると、30点もの大幅な減点になってしまうので注意が必要です。
実技試験中は、「衛生実技試験審査」というものも同時進行で行われます。
「動的審査」
試験中、衛生面に気を付けながら安全に施術が出来ているかどうか。
「静的審査」
受験者の身体と服装はだらしない服装になっていないか。使用する用具類が試験にふさわしい物を使用しているかどうか。
「確認的審査」
試験終了後に使用した物の衛生的処理をしっかりしているかどうか。
しっかりと手指消毒や、道具類の清潔が保たれているかや、服装なども同時に審査されます。

国家試験の難易度


では次に、美容師の国家試験の難易度についてです。
1年に2回実施される美容師国家試験は、夏の試験で約6割、冬の試験で約8割の合格率です。
夏と冬で2割もの合格率に差があるのは、夏の試験は通信制の学校で学んでいる学生が受ける場合が多いことが考えられます。
なぜなら、冬に受験する全日制の学生に比べ、学校で受けられる授業時間などにも差があるためです。

筆記試験の難易度

筆記試験では、50問中60%以上、100点満点で考えて、60点以上で合格となります。
あとは、の全6課目のいずれにおいても、無得点がないのが、合格の基準になります。
関係法規の項目は5問しかないので、5問とも違ってしまうとそのほかの問題が満点でも不合格となってしまうので注意が必要です。

実技試験の難易度

実技試験では
衛生上の取り扱い試験の減点が20点以下
基礎的技術試験の第1課題で減点が30点以下
第2課題で減点が40点以下
というのが合格の基準になります。
カットの技術試験の方が少し採点基準が厳しい設定になっています。
美容師国家試験 注意するポイント
試験を受ける際、知識や技術などはもちろん大切です。
しかしそれだけではなく、身だしなみや衛生管理に関してもしっかりとチェックされます。清潔で衛生的な服装で、試験に挑みましょう。

①身だしなみ

美容師を目指す方は、ファッションにも興味があり、服装やヘアスタイルにもこだわりがある方が多いです。
しかし、試験中は清潔感があり、尚且つ作業がしやすい衣服を選ぶようにしましょう。
大きな声では言えませんが、技術試験はすべて減点方式なので、目立たないことも大切です。
靴に関しても、かかとの高いものや、厚底のもの、サンダルなどは避けて、スニーカーなどを履くのがベストです。

②衛生管理が出来ているか

衛生管理の部分で重要なのは、清潔感と、身だしなみが整っているかどうかです。
静的審査では、衛生面の審査がありますので、前髪が必要以上に長くないか?ズボンが汚れていないかなど、だらしのない不衛生な状態になっていないかを入念に確認しましょう。
あと、見落としがちなのですが、爪が1㎜以上伸びていると減点の対象になってしまいます。

美容師試験に合格したら、美容師免許の申請を

意外と知られていないのですが、美容師の国家資格に合格しただけでは、美容師免許は交付されません。
美容師として働くためには、合格した後に、美容師免許を取得する為の申請が必要です。
理容師美容師試験研修センターというところに、持参するか、郵送するか2通りの方法があります。

免許申請をする時に必要になる書類

必要書類一覧

・免許申請書
「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」の公式サイトからダウンロードした申請書に必要事項を記入したもの
・住民票
発行から半年以内の本籍地を記した住民票か、個人事項証明書
・診断書
刃物を扱う仕事でもあるので、てんかんや、精神的な障害を持っていないかどうかを病院で診察してもらい、書いてもらう医師の診断書
・合格証書
美容師試験で合格した証でもある、合格証書
・登録免許税と手数料
登録免許税は9,000円(収入印紙)で、申請手数料は5,200円

免許申請をする時に注意したほうが良いポイント

基本的には郵送で手続きをされる方がおおいようですが、提出書類に不備があると、返送されてくるので、再送付が必要になってしまいます。
冬の試験で合格し、新卒で4月入社の場合、急いで申請しないと、美容師として働くことが出来なくなってしまいます。
提出前には、必要なものが揃っているかどうか、記入漏れがないかどうかをチェックしましょう。

まとめ

今回は、美容師国家試験に合格し、免許を貰うまでを解説しました。
美容師の国家資格を取る事も大変ですが、本当に頑張らないといけないのは美伊予牛になってからです。
リアルな現場で活躍できるスキルは、専門学校などで学ぶには限界があります。
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この記事を書いた人
井尾充将
井尾 充将
  • 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
  • 美容学校の技術講師
  • 2年連続ホットペッパービューティー
     人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。
美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。
現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。
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