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1. はじめに:セルフブリーチとは
髪の色を大きく変えるときの下地作りにブリーチが必要
ブリーチとは、髪の毛をブリーチ剤を用いて脱色することです。主に、髪の色を大きく変えたい時や、特定のカラーリングを行う前の下地作りとして行います。
セルフブリーチとは、それを自分で行うことです。
しかし、ブリーチは髪のダメージが大きいため、どのように使用すればよいか、どんな点に注意するべきなのか、理解しておくことが大切です。この記事では、セルフブリーチの方法、ブリーチ剤の選び方、塗り方、またブリーチ後のケアについて詳しく説明していきます。
注意:ブリーチは強い薬剤です。基本的にハイトーンカラーが得意な美容室で施術することをお勧めします。
2. ブリーチ剤の種類と選び方
市販のブリーチ剤の種類
市販のブリーチ剤には、「パウダータイプ」「クリームタイプ」「ミストタイプ」などがあります。パウダータイプは混ぜることで液体になり、髪に塗布します。一方、クリームタイプは塗りやすさが特徴で、初心者にも扱いやすいです。ミストタイプはスプレーするだけなので手軽に塗れる反面、薄づきになります。
また、ブリーチ剤を選ぶ際は、脱色するパワーや使用感だけでなく、ヘアケア成分もしっかり確認しましょう。髪に優しい成分が含まれているものやアフターケア成分が配合されているブリーチ剤は、髪へのダメージをある程度抑えてくれます。
以下に、市販で買えるブリーチ剤をいくつか紹介します。
・ヘンケルジャパンFRESHLIGHT | メガメガブリーチ
くし形ノズルで塗りやすい容器。柔らかめの液。パウダー、2液、チューブのアルカリ剤の3つを混ぜて塗布するタイプ。
シュワルツコフ(schwarzkopf) |got2b ゴットゥービー ボンディング・ブリーチ
くし形ノズルで塗りやすい。ボンディングテクノロジーと、アフタートリートメントで髪に優しい。
Kyogoku|ブリーチモンスター ホワイトブリーチ
薬剤が柔らかすぎず、粉が非常に細かいので、2液と混ぜた時に綺麗に混ざって反応する。粉っぽさも出にくい。残留色素までしっかりと分解してくれるので、根元から毛先までムラが出にくい。
髪全体をブリーチするのか、リタッチなのか、インナーカラーをするのか、髪の毛に暗い色のカラーをした部分が残っているのか、などブリーチをブリーチ剤選びには様々な要素が関わってきます。自身の髪や肌の状態を考えつつ、最適なものを選んでください。
塗りやすい、使いやすいブリーチ剤の特徴
理想的なブリーチ剤は、塗りやすい固さで滑らかさがあるものがおすすめです。柔らかすぎるブリーチ剤は、塗りたい場所へ定着させておくのが難しく、地肌への付着が多くなる傾向があります。また、固すぎるブリーチ剤は、塗り漏れが生じる可能性があります。滑らかさを持ちつつも適度な固さのあるKYOGOKUブリーチモンスターがおすすめです。
3. セルフブリーチの注意点
ブリーチが髪に与える影響
ブリーチは髪の色素を脱色する作用がありますが、その過程で髪には様々な影響を与えます。
まず、ブリーチ剤は髪のキューティクルを開き、メラニン色素を脱色します。この結果、髪は乾燥しやすく、ダメージを受けやすくなります。
また、長時間放置するとパサつきや切れ毛の原因となります。そのため、ブリーチは注意深く行い、適切なアフターケアが必要となります。
次のコーナーでは、これらの影響を軽減するための実践的なブリーチ方法とケア方法を紹介します。
ブリーチの前に知っておくべき事
まず自分の髪の状態を確認しましょう。現在の髪の状態で、どこにブリーチを塗ったら良いのかが変わってきます。
- これまでにブリーチしたことがあるか。ある場合はブリーチ履歴がどこから髪に残っているのか確認しましょう。すでにブリーチされているところに最初から強いブリーチを重ねると切れやすくなってしまいます。
- 前回髪をカラーリングしたのはいつ頃でしょうか?黒染めはもちろん、黒染めでなくても、カラー剤によっては前回染めた場所がオレンジ色に残ってしまう可能性があります。
- 普段からどの程度ヘアアイロンを使用しているか、また使用する場合は髪のどの部分に多く熱を当てているか把握しておきましょう。アイロンを何度もしていると髪の毛が硬くなってしまい、ブリーチ剤が効きにくく、また色が抜けないからといって長時間置いていると切れやすくなります。
- 縮毛矯正の経験がある場合、その履歴と矯正をかけた髪の部分はどこになるか確認します。これもアイロンと同じで髪のタンパク質が硬くなってしまっているので、ブリーチが効きづらく、また薬剤により一度髪の体力が落ちている状態なので、ブリーチ剤を重ねると切れてしまう可能性があります。
セルフブリーチの失敗例とその対処法
セルフブリーチは自宅で簡単に髪の色を変えられる便利な手法ですが、失敗すると思わぬトラブルに見舞われることもあります。
一つ目の失敗例として、「色ムラ」が挙げられます。これはブリーチ剤の塗布が均一でないときや、髪の履歴が複雑な場合に起きやすい問題です。対処法としては、ブリーチ剤を塗る前に髪の毛をセクション分けし、一つ一つ丁寧に塗布することが重要です。
二つ目は、「思ったより色が抜けない」というケース。これはブリーチ剤の塗布時間が足りない場合や、髪の毛の状態に複雑な履歴がある場合に起こります。この時は、安易に何度もブリーチを重ねず、プロの美容師に相談することをおすすめします。
また、「髪の毛が傷んでしまった」という状態は避けられません。これに対する対処法は、適切なブリーチ剤を選ぶこと、ブリーチ剤の中に入れるトリートメント、ブリーチ後のケアがカギとなります。KYOGOKUブリーチモンスターを使うこと、KYOGOKU ケラチンブースト、ケラチンシャンプー、ケラチントリートメントを使うことが効果的です。
ブリーチは髪への負担が大きいため、失敗を避けるためにも事前の情報収集と正しい手順の理解が大切です。
4. 正しいブリーチ剤の使い方
自宅でのセルフブリーチを正しい方法で行う手順です。
まず、ブリーチ剤、オキシの2剤、薬剤を入れる容器、混ぜるためのマドラー、塗るためのハケもしくはくし形ノズル、ジャンボコーム、手袋、汚れても良い服、ケープ、タオル、保護クリーム、シャンプー、トリートメントを準備しましょう。
そしてブリーチ剤を塗りやすいように髪の毛をブロッキングし、クリップで留めます。
次に、ブリーチ剤を適量用意します。使用するブリーチ剤は、説明書に従って1剤と2剤を混ぜ合わせて準備します。メーカーによっては3種類の薬剤を混ぜるものもあります。
最初は髪が乾いている状態で塗りはじめます。
ブリーチ剤は色を抜きたい部分に均等に、塗り方も重要です。髪の根元は1ミリあけて、地肌につかないように塗布しましょう。
最後に、ブリーチ剤を一定時間放置します。放置時間はブリーチ剤の指示に従いましょう。そして、指定時間が経過したら洗い流します。
以上がセルフブリーチの基本的な使い方です。これらを踏まえて、注意してブリーチしてみてください。
髪全体を均一にブリーチする方法
ブリーチを均一に髪全体に塗るために、いくつかコツをお伝えします。次の手順に従って塗ってみてください。
- 分けて塗る:全体を一度に塗るのではなく、まずは数センチ幅の髪束に分けてブロッキングしましょう。これにより、ブリーチ剤を均等に塗りやすくなります。
- 塗りやすい道具を使う:ブリーチ剤は髪に密着させてたっぷり塗ることが大切です。塗りやすい道具を使ってみましょう。カラー用のハケを使用したり、指で馴染ませたり、ジャンボコームなどの目の荒いクシで全体を馴染ませたり、塗りたい場所にしっかりと塗れるようにします。
- 根元から塗る:基本的には根元の伸びた部分、つまりリタッチから行い、時間を置いてからダメージのある中間部、そして毛先へと塗っていきます。そうすることで一番色を明るくしたいところに薬剤をしっかり長く置いて、色ムラを防ぐことができるからです。
- 塗った後の確認:ブリーチ剤を塗った後、鏡で後頭部も確認しましょう。髪のダメージに切れそうなところがなければ、ジャンボコームでコーミングします。塗り残しやムラがないか確認しましょう。
以上の手順で行います。ただし、ブリーチは髪に大きなダメージを与える可能性があるため、慎重な取り扱いが必要です。
ブリーチを塗る際のテクニック
1.【塗布量(根元、中間、毛先の塗り分け)】
ブリーチの塗布量は髪の部分によって変えることが重要です。全く薬剤の履歴がない部分は一本一本の髪の毛をブリーチ剤で包み込むイメージでたっぷり塗布しましょう。
・地肌にはつかないよう、根元1ミリは塗らないようにしましょう。ブリーチは時間が経つと膨らんでくるので、地肌から少し浮かせてもギリギリまで反応します。
・中間、毛先はダメージに合わせて、ブリーチ剤をクリア剤などで薄めたりトリートメントを混ぜたりして薬の力を調整しましょう。こうすることで薬剤も滑らかな状態になり、髪の毛が切れるのを防いでくれます。
・ブリーチを塗ったあとには髪の毛に負担がないように無理に引っ張ることはぜず、目の荒いジャンボコームなどで全体をコーミングしましょう。
2.【ハケ、くし形ノズル、ジャンボコーム、指で伸ばす時の使い分け】
ブリーチを塗る際の道具も結果に大きく影響します。ハケやくし形ノズルは根元を塗る時に使いましょう。
くし形ノズルの場合、容器を立てるようにすると塗りやすいかもしれません。ハケを使って塗る場合も、ブリーチ剤を置くようなイメージで載せていきましょう。
ジャンボコームは髪の毛全体にムラがないように素早く馴染ませるために使います。
指でのせる方法はインナーカラーなどピンポイントで塗りたい場合や、中間部分に馴染ませたいとき、量をたくさんのせたい時などにやりやすいです。
3.【地肌につかないように塗る】
ブリーチは地肌に触れると肌に刺激を与える可能性があるため、地肌につかないように注意深く塗ることが必要です。
顔まわり、耳周り、首の後ろには保護クリームを使用して、肌を保護することをおすすめします。
4.【髪の毛を薄く分けとり、引っ張るようにしで地肌から浮かして塗ると塗りやすい】
ブロッキングした髪の毛を横に1線ずつ薄く分け取り、引っ張るようにして地肌から浮かせて塗ると、ブリーチを均等に塗りやすくなります。これにより、色ムラを防ぐことができます。また、地肌にブリーチが触れるリスクも低減します。
5. ブリーチ後のケア方法
ブリーチによるダメージを防ぐケア方法
ブリーチ後の髪ケアは必須です。
髪は95%ケラチンでできています。ヒト由来のケラチン成分でケアするとさらに髪への馴染みがよく、修復効果が高まります。
KYOGOKUケラチントリートメントのシリーズはヒト由来のケラチンでできています。
特にケラチンブーストはブリーチに混ぜて使うのもおすすめです。
加えて、ブリーチ後の髪は一時的に弱くなりますので、無理な力を加えないように、そして高温の熱を避けるように注意しましょう。こういった状況は、髪に追加のストレスを与え、ダメージを悪化させる可能性があります。
6. まとめ:セルフブリーチ成功のポイント
いかがでしたか?セルフブリーチを失敗しないコツは、自分にピッタリのブリーチ剤を選択することから始まります。あなたの髪質や希望のカラーに合ったものをチョイスしましょう。そして、ブリーチが髪に与える影響やブリーチの塗り方など、必要な知識をしっかり身につけてから挑戦することが大切です。
また、ブリーチ後のケアも忘れずに。ブリーチによるダメージをケアする方法を学び、定期的に行うことで美しいヘアカラーを長持ちさせましょう。これらのポイントを踏まえた上で、セルフブリーチに挑んでみてください。失敗しないための準備とケアが、美しい髪色を手に入れるカギです。ぜひ、この記事をセルフブリーチの参考にしてみてくださいね!
“セルフで髪をブリーチする方法を完全ガイド!適切なブリーチ剤の選び方、注意点、正しい塗り方、ケア方法を詳しく解説。失敗しないためのポイントを押さえた上で、理想のヘアカラーを手に入れましょう!ぜひ、この記事を参考にセルフブリーチに挑戦してみてください。”