サロンモデル謝礼の相場は？全国の平均も調査

サロンモデルを探す際、少し前までは、街頭に出てモデルをしてくれそうな人に声をかけて見つけなければなりませんでした。
なかなか見つからず、苦労された方も多いのではないでしょうか・
しかし現在は、オンライン上でサロンモデルのマッチングをしてくれるプラットフォームも確立され、サロンモデルを探している美容師と、サロンモデルをしたい人を繋げてくれるようになりました。
ほかにもSNSでサロンモデルを探す方もいますよね。
今回は、サロンモデルのマッチングサイト大手「スカウトバイヘアブログ」が行った調査結果を基に、最近のスカウト事情や、サロンモデルへの謝礼についての検証を行います。

全国でみるサロンモデルの謝礼

まず初めに、全国のサロンモデルに対して支払われている、謝礼の分布グラフを見てみましょう。

※2017年調査
謝礼無しが全体の約1割で、ほとんどの場合は謝礼を渡していることが分かります。
これを、謝礼無しを除いた分で平均を足してみると、2905円でした。
この金額の中には、交通費も含まれているので、「そこまで高くないな」という印象をもたれた方も多いかと思います。
しかし3000円以上の中間～高額の謝礼の割合は24％となっており、交通費プラスアルファ、モデルに協力してくれた対価が発生している場合も多くあります。
10000円以上の謝礼も全体の２％で、調査結果の最高額は30000円という結果でした。
サロンモデルになる方法が、街頭でのスカウトだけではなく、自らがサロンモデルのマッチングサイトに登録し依頼を受けることが出来るようになりました。
その分、サロンモデルという文化がより一般的になり、謝礼無しは減少し、交通費は最低でもお支払するということが、当たり前になってきたからではと推測されます。
その反面、サロンモデルをしたい人が増え、初心者サロンモデルが増加したことが、交通費程度の低額の謝礼が多くなっている要因と考えられます。

関東・関西 謝礼の比較

次に、関東と関西でのサロンモデルに対しての謝礼の違いがあるかを分析してみます。
まずは関東と関西の謝礼分布の比較を見てみましょう。

関東と関西で、思っていてよりも分布に違いがでました。
まず、関東と関西のサロンモデルに対する謝礼の平均ですが、

関東と関西で1173円もの差が生じました！
交通費は関東と関西では大きく違いが出ないはずなので、それ以外の要因がありそうです。
また、最高額にも違いが出ていて、

関東と関西で14000円もの差が生じていました。
これは、関西に比べ、関東の方がコンテストやショーが頻繁に開催されており、その分謝礼が高額になっている事が考えられます。
さらに深堀するために、ヘアカタログ撮影用のサロンモデルと、ショーやコンテストのサロンモデルの謝礼も比較してみました。

ヘアカタログ用・ショー、コンテストの謝礼の比較

ヘアカタログの撮影で依頼するのと、ショーやコンテストで依頼するのとでは、サロンモデルへの負担も変わってきます。
へカタログの撮影は通常半日もあれば完了することがほとんどです。
しかし、ショーやコンテストとなると、事前の仕込みや、当日の拘束時間が長いなど、サロンモデルへの負担が増加します。
比較グラフを確認しても、大きく差が出ている事が確認できます。

ヘアカタログ撮影に比べ、ショー・コンテストの謝礼は約5000円も高い平均値となりました。

最高額にも10000円もの差が生じました。
へカタログの撮影で謝礼額に大きな差があったのは、依頼内容が各美容室で違いがあり、掛けるコストにも差がでているようです。
また、ヘアコンテストなどでは、入賞などの結果次第で成功報酬を支払うといったケースもあるようです。

サロンモデル謝礼グラフ

今までの調査結果を基に、分かりやすいグラフを作成してみました！
サロンモデルを依頼する際に、いくら渡せばいいか迷ったら参考にしてみてください。

まとめ

サロンモデルを探しやすい環境が整った分、誰でも簡単にサロンモデルに応募できるようになりました。
その分、経験の浅いアマチュアサロンモデルが多くなり、サロンモデルの謝礼額は全体的に低下しているため、美容師側としては、以前と比べるとサロンモデルを確保しやすくなったと言えます。
手軽になった分、サロンモデルの中でもプロとアマチュアの差が大きくなってくるといえるでしょう。
求めるイメージや、対応できる技術が、依頼するサロンモデルにあるかどうかという判断基準は、明確にしておく必要があります。
KYOGOKUでもSNS等にカラーの写真をたくさん投稿しています。

他にもヘアショーなどたくさんの撮影をしているので、気になった方はホームページを確認してみてください。

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この記事を書いた人

2021年5月より京極琉のオファーを受諾しThe Diamond Kyogokuにディレクターとして移籍。
海外有力誌の表紙や巻頭特集を飾るなど国際的に活躍。
ヘアスタイリスト界のオスカー:NYのThe IBI Award2020で日本人初となるファイナリスト入りを果たし世界３位を受賞。
世界最大の美容の祭典:ロンドンのALTERNATIVE HAIR SHOW2021に於いて次世代のアーティスト20に選出。ヘアショーに出演。
2022年春夏ミラノコレクションで日本の2つのブランドでヘアメイクディレクターを務めた。
ヘアデザインの芸術的認知を目指して東京から世界に発信を続けている。