美容師が独立に失敗する5つの理由!経営には学びが必要

美容師 独立 失敗
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美容師は人気の職業で、独立を目指して奮闘している方も多いです。
街を歩いていても、本当に美容院は増えましたよね。
ただ、しっかりと知識と情報収集できる環境がないと勝ち残れません。
失敗しないための重要ポイントをまとめたので、参考にしてもらえると嬉しいです。
本稿ではうまくいく店、失敗してしまう店の違いについて解説します。

目次

生存競争を勝ちぬくには?失敗しない店舗づくり

美容師 独立 失敗
近所をぶらぶらと散策していると、様々な発見があります。特に、新しくオープンした店などを見かけるとわくわくしますよね。しかし、せっかく見つけても短期間で別の店に代わっているケースも少なくありません。
数多くの人が店を立ち上げるも、うまくいかずに辞めてしまうことが多いのです。これは開業を考えている美容師の方にとって、非常に気がかりな話題ではないでしょうか?
オープンさえすれば、何の努力もしなくてもお客さんが大勢やって来るということはまずないでしょう。あれこれと試行錯誤をくりかえしても、安定的な集客にはそれなりの時間を必要とします。
オーナー美容師として自分の店をうまく運営していくためには、当分の間、集客ができなくても事業として続けていけるだけの資金を用意してから店を始めることが大事です。
ただし、必ずうまくいく方法も保証はありません。
少しでも失敗するリスクを減らすために、前もって準備しておきましょう。
失敗してしまうケースをいくつか紹介しながら、どうすれば失敗を防ぐことが出来るのか考えていきます。
現在店舗で働いていて独立を考えている場合、固定客が増えたことで独立を考える人も多いと思います。
その時、お店のオーナーとの関係性はとても大事です。
自分を指名してお店に来てくれているお客様に、お店をやめて独立する事、自分の新しいお店の宣伝をする事などを許可してもう必要があります。
新しく集客するだけより、自分のお客様に引き続き来てもらえた方がいいスタートを切れますよね。
ただ注意点もあります。
日本には営業の自由があります。
「日本国憲法第22条:職業選択の自由」
ただ、どこかの会社に在籍している場合はこの自由の権利は弱くなります。
【独立するまでに注意して進めるポイント】
・退職前にお客様に個人的連絡先を教える等の営業をしない
(商法41条)
・オーナーの許可なしに勤務中に独立の宣伝や勧誘をしない
・新しくオープンする場所は同じエリアでしてはいけない
(競業避止義務)
・顧客情報は持ち出さない
(個人情報保護法により法律違反)
「競業避止義務」は契約書にも記載がある場合が多いので、独立する際は必ず確認してください。
【競業避止義務】
美容院で働いているスタッフがその美容院から独立をする際、同じエリアで同じ業種で開業することでその美容院に不利益を与えてはいけないという約束事です。
退職後も、関係性が良ければ相談に乗ってもらったりアドバイスも貰えるかもしれません。
トレンドの移り変わりも激しい業界なので、情報収集がとても大切です。
人間関係はできるだけ円満のまま退職できるように心掛けましょう。

美容師 歳をとったら

美容院は若い美容師さんがほとんどで、40代50代の人はあまり見かけませんよね。
美容師の寿命に関して不安を持っている人も多いと思います。
確かに、ずっとお店に立つ美容師は年齢的に体力も厳しくなってくるかもしれません。
朝は早く、退勤時間も遅い。
昼食も取れたり取れなかったりする中で、どんどん若い子が入ってきて人気が出るとその子の下で働くこともあります。
でも選択肢はあります。
【美容師の選択肢】
・会社の幹部や育成担当になる
・独立する
・美容師として結婚式場やトータルプロデュースで再就職
などがありますね。
離職率も転職率も高い職種ですが、独立することで自分が働きたいペースで働くことができ、新しい美容師の育成にも携われます。
美容師としての情熱があるうちは、きっと選択肢は見いだせると思います。

うまくいかない美容室にありがちなこと

美容師 独立 失敗
独立して開業するリスクをWebなどで調べてみると、企業の生存率という表現がよく使われています。10年後に生存している企業は1割に満たないというものから、2割強であるなど、サイトによって数値にばらつきがあります。
生存率が7割という高い数値で記載されている情報もありますが、短い期間のうちに倒産してしまった企業の情報が含まれていないため、それ以上の企業が開業に成功出来てはいないというのが現実でしょう。
簡単に計算しても30%を超える企業が、創業10年の壁を超えることが出来ずに倒産していることになります。それでは、どのラインからが「開業の失敗」となるのでしょうか。
この場合の答えは単純明快で、「資金が底をついた」ときです。
シンプルかつ納得のいくボーダーラインといえるでしょう。
当然、生活を続けるには資金が必要です。もちろん、オーナー美容師にとっても同様のことが言えます。
月の収支がマイナス続きで、用意していた資金が無くなってしまった場合や、これ以上継続するためには借金をする必要が生じる局面を迎えたら、確実に失敗してしまったことになるでしょう。
長い間、追いかけてきた大事な夢かもしれませんが、退く勇気も時には必要です。
やり直しができるうちに一度廃業しても、時期を見計らって、資金作戦を充実させて再び挑戦することもできます。
しかし、できることならば失敗はしたくありませんよね。
極力失敗を防ぐためには、どんなポイントに注意が必要でしょうか。
開業に失敗してしまう美容師に共通した部分があることを紹介します。

いきなり高値のメニュー中心で営業する

失敗談に多いケースとして、メニューを高値にしすぎてしまうことが挙げられます。
「かつて勤務していたサロンでの指名も多く、技術面での評判も良かったのでこれくらいの価格帯でも集客できる」という考えや、「初期設定を低価格にしてしまうと将来的な値上げが難しくなる」という考えなど、高値にする事情はあれこれあるかもしれませんが、実際に利用するお客さんには無関係です。
また、じっくりと時間をかけて丁寧な施術をすれば、高値でも問題がないという考え方は良くありません。
もしもメニューを高値にしたいのであれば、時間ではなく、サービスを多くすることで、「高値を支払うだけの価値」を明確にしましょう。

かつての勤務先と同レベルで考えてしまう

これまでに他の美容院で勤務していたことがある人は、物事の基準がその店基準になってしまいがちです。雇用されて勤務していたのであれば、少なくとも「自分以外にも従業員がいる状況」で経営されていたことになりますが、その点を加味せずに店の回し方だけをなぞってしまうのは失敗につながりやすいでしょう。
複数人で分担していた作業などを、自分だけでも可能であると考えて日々の業務に取り入れると、そのうち無理が出てしまい、作業が回らなくなってしまいます。
参考にすることは決して悪いわけではなく、もちろん良い点は取り入れるべきですが、自分の運営する店でも問題なくできることなのかしっかり検討する必要があるでしょう。

以前の勤務先での固定客がついてくると考えている

独立するくらいに経験の豊富な美容師であれば、以前の勤務先であるサロンでよく指名してくれていたお客さんもいるのではないでしょうか。そのようなお客さんは、新規開店した自分の店にも来てくれて当然だと考えるかもしれません。しかし、それは失敗のもとになります。
大抵の場合、サロンを新規で立ち上げる場合には、他の店舗と商売エリアが重ならないようにします。
よって、以前の勤務先での固定客は、開店記念のお祝いとして来てくれるもので、リピートしてくれる可能性は低いという認識が必要です。
よほど信頼されている、気に入られている場合は別ですが、わざわざ遠くのサロンに継続して通ってくれる人は少ないでしょう。

事前の用意は確実にしておくべき

誰かが失敗した事例は、探せば探した分だけ出てくるものです。
さらに美容師の仲間内で情報収集すれば、耳にタコができるくらいの失敗談を得られるでしょう。
店を立ち上げて、仕事が順調になるまでには多くの資金が必要です。
特に美容院のように、構えた店に集客するタイプの商売ではその傾向が高いでしょう。
店舗物件を借りて、サロンとして営業していくための内装工事、イスやキャッシャーなどの必要な備品の用意などで、開店するまでの準備だけでも手間と多大な資金が必要です。
手間が必要であるため、一度店舗を始めたあとは簡単に移転できません。
よって、開店する前の準備や用意が非常に重要です。この時点でミスをしてしまっていた場合には、店をたたむ未来への切符を購入したのと同様です。
スタイリストとしての経験に不足はなく、店舗を運営していく上でアドバイスしてくれるような人は身近にいるでしょうか。
自分で店を運営していくということは、テクニック面だけではなく、メニューの価格や税金など経理面の知識も必要です。
予約など、お客さんの調整業務も自身でこなさなければなりません。
後々になって「ああすればよかった…」などと悔やむことのないように、開店前の用意や準備は入念に行いましょう。

失敗談を反面教師にする

最初に行うべきは情報を集めることです。先ほど紹介したような失敗ケースをなるべく多く学ぶようにして、オープンまでに不安な部分を潰しておきましょう。
周囲の人からだけでなく、Web上で簡単に独立失敗談を見ることもできます。
失敗談について考察し、同じ轍を踏まないように予防策を立てられるだけ立てておきましょう。良いアイディアがない場合には、美容師仲間に相談してみるのもおすすめです。
あえて全く異業種の方に意見を求めてみると、斬新な案が生まれるかもしれません。

商売エリアの調査は確実に

自身が立ち上げる店の場所を決定したら、そのエリア周辺の情報をしっかり集めましょう。
自分が開店するエリアの住民属性や、何人が暮らしているなどの情報は必須です。
店の方向性や値段を決定する上で、顧客属性や見込み集客数を知っておくことは大変重要なポイントになるでしょう。
例を挙げると、単身層の社会人が多いところで、家族連れに向けたような店舗を立ち上げても、集客数が多くなることはありません。
どの客層を中心にやっていくのかを把握できなかった場合は、独立の失敗につながってしまうという認識を持ちましょう。
継続的に集客しリピーターを増やすためには、正しい方向性と、エリアにあった価格帯にすることが重要です。

一人 美容室 失敗談

今、独立した美容院が1年以内に廃業するのは50%以上です。
失敗となった人の多くは・・・
・新たな新規開拓が出来ていない
・開店場所の家賃が高すぎた

この、家賃が高すぎたというのは、開店時に集客のために好立地で契約してしまったためです。
気持ちは分かりますが、テナント(店舗)を決めるときは、売り上げ見込みの10%が家賃の目安になります。
売り上げ見込みが80万円で、賃料8万円です。
もちろんお店の立地は大事ですが、最優先は集客について学びをやめないことです。
一人で美容室を運営されている人で廃業になる代表的な理由は、集客が出来なくなってくることです。
自分の年齢に応じて、お客様の年齢層も上がってしまうと、カラーやトリートメントの大きな利益につながるサービスも減ってしまいますよね。
そうなると人数をこなさないといけなくなります。
年齢的に、人数をこなすのも集客も難しくなってくるので、一人一人にできるパフォーマンスが重要になっていきます。
集客能力と、最先端の美容知識と技術で集客や育成は可能です。

経営が安定するまで我慢が必要


新しく立ち上げる店には、信用や実績が大事です。高いテクニックを自負しているという理由で、価格帯を高値に設定しても、信用がないために集客はできないでしょう。
お客さんからの信用を得るためには、しっかり仕事を行うことで実績を積まなければなりませんが、集客ができなければそれは不可能となります。
オープンしてすぐに大勢のお客さんが足を運んでくれるケースはほとんどないため、収支がマイナスとなる期間にある程度耐えられるような用意をすることが重要です。
資金が残っているうちに安定させられるように、しっかりと対策を行いましょう。

田舎美容室は儲かる?

田舎の美容室で儲かる理由は3つあります。
①ライバルが少なく、地域の人の美容院になる
②トレンドを取り入れる技術で、若い顧客もつくる
(客単価を上げる)
③地域に寄り添ってあげる
(高齢者には訪問サービスなど、独自のサービスを取り入れる)
上記のポイントで、運営をして成功している方がいます。
そのためにも、しっかりと情報を集めるようにしましょう。

数字面の強さも必要

いざ店を始めてみると、宣伝に必要な費用や税金や各経費など、向き合わなければならない数字が多数出てきます。スタイリストとしてのテクニックと、数字面での強さが両立している人はさほど多くないでしょう。ですので、専門家である税理士に任せた方が確実です。
得意ではない経理関係の仕事でミスをし、労働時間が多くなりすぎるのは良いことではありません。必要に応じて専門家に外注することも大事です。また、将来的にスタッフを雇う場合は、給与などの待遇もきちんと考えましょう。条件の悪いサロンで働きたい人はいないので、戦力として期待できません。
自分で行う業務の線引きを明確にし、無理なく続けることのできる運営プランを計画しましょう。
田舎美容室は儲かる?
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美容師 独立 ついていく

自分が言っていた美容院の美容師さんが独立して自分の店を持つと聞いた時、あなたはどうしますか?
もちろん通える場所は重要ですが、通える範囲で金額も同じくらいか安いならついていこうと思いますよね。
私も過去に独立してついていく事がありましたが、3回行ってリピートしなかった美容師さんがいます。
・急にトリートメントの押し売り感が強くなった
・次のお客さんがいるのは分かりますが、時間に余裕がない感じでリラックスできなかった
(カットにかける時間が極端に短くなった)
・ネットや雑誌でみるカラーやトリートメントができない
(きっと、日々の運営でいっぱいいっぱいなのでしょう・・・)
内心では分かっていても、自分がリフレッシュする目的でいっている美容院で気づかいするのはしんどいですよね。
ですので私も美容院をかえてしまいました。
きっと美容院を選ぶポイントは人それぞれですが、金額、所要時間、料金のバランスが重要だと思います。
あとはトレンドの取り入れ方とコミュニケーション能力も必要です。
私は、個人だからこそコミュニティーへの加入は大切だと実感しています。
最先端の用法が入ってきますし、リアルタイムの悩みも相談して解決もできています。

お知らせ

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この記事を書いた人
井尾充将
井尾 充将
  • 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
  • 美容学校の技術講師
  • 2年連続ホットペッパービューティー
     人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。
美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。
現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。
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