新規でヘアカラーに来たお客様に、カウンセリングで何を尋ねますか?
「希望のカラー」はもちろん、「過去の履歴」を聞くなどいろいろなことを把握しなければなりません。
過去にどんな施術をされていたかによっても染まり具合が変わるため、新規のお客様を施術するのはドキドキする人も多いのではないでしょうか。
今回はまずカウンセリングで把握したい「毛髪診断」について詳細を説明いたします。
ぜひカウンセリングの参考にしてみてください。
一番大事なカウンセリング
カウンセリングはお客様の希望のスタイルを把握する大切なコミュニケーションです。
ここで最終的な薬剤を決めるためにお客様の要望をしっかりと聞き、どんなカラーにしたいのかを詳しく引き出します。
闇雲に質問攻めされてはお客様も答えにくいので、雑談を交えながら言い出しやすいようにしましょう。
ここで聞き出せていないと、最終的な仕上がりに不満が残る可能性も。
お客様の要望で確認することは2つ、「明度」と「色味・彩度」の確認です!
カラー時の毛髪診断
では好みの色、希望のカラーを聞き出せたら毛髪診断をしていきます。
お客様の現在の髪の状態を見て触って確認してみましょう。
髪の太さ・細さを知る
髪が太いと染まりにくく、細いと染まりやすいですよね。
髪の太さによって塗布量を変えたりすることになるので、ひとつのチェックポイントになります。
ダメージレベルの確認
ダメージレベルによって髪の染まり方も変わります。
染まりやすかったり染まりにくくなったりするので、意外と重要なポイントなのです。
部分的にダメージがすごい箇所は、トリートメントや前処理・後処理で調整しましょう。
アンダーレベルを把握
現在の髪の根元・中間・毛先の明るさを確認しましょう。
新生部はどれくらい伸びているでしょうか。
明度診断は薬剤を作るときに1番大切になります。
目で見てわかりにくければレベルスケールを当てて確認することをおすすめします。
色味・彩度診断
前回のカラーの色味が残っている場合、打ち消すために薬剤の調合で補色を入れる必要があります。
カラーチェンジする場合は特にアンダーを意識した薬剤選びが大切です。
過去のカラー履歴を知る
今見えている色や状態だけではなく、可能な限り過去の履歴を知っておきたいもの。
ブリーチや黒染めなどは知らずに施術すると求める色にならない場合も。
また、マニキュアやヘナ、ホームカラーなども施術に大いに影響をもたらす要因になります。
もしこれらをしていた場合でも、事前に知っておくことでお客様に可能性の示唆をすることもできますし、ダメージケアや色味の対策もできるのでしっかり把握しましょう。
縮毛矯正はしているか
カラーとは関係ないように思えますが、縮毛矯正をかけている場合染まりにくいこともあるのです。
事前にカウンセリング時にわかっていると、それをふまえた薬剤選定が可能になります。
カウンセリングが提案につながる
最初に行うカウンセリングで希望の色に近づけるために、どういった対策をしていくか伝えておくことがお客様の安心感につながります。
毛髪診断をしっかり行って、希望のスタイル、もしくはさらにより似合うスタイルを提案するのもいいでしょう。
毛発診断で正確に状態の見極めができると、カラーでの失敗を減らせます。
- 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
- 美容学校の技術講師
- 2年連続ホットペッパービューティー
人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。 美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。 現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。
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