髪を切りたいと思った時、インターネットで近くの美容室を検索すると、あまりにもお店の数が多くてどこがいいのか分からない!
実際、そう迷われているお客様が多いのも事実です。
今ではコンビニよりも店舗数が多い美容室。
コロナ禍でお客様の来店も激減してしまっている今、生き残るためにはお店のブランディングをしっかりと行い、競合他社との差別化を図らなければいけません。
そこで今回は美容室のブランディングの重要性についてご紹介させていただきます。
▼この記事で分かる事▼
- 美容室ブランディングの重要性
- ブランディング成功のポイント
- ブランディングを行う上での注意点
ライバルの多いこの時代にお店の経営を考えている人はぜひご参考にしてみてください。
そもそもブランディングとは?
ブランディングとは英語で【Branding】と言い、
- ブランドを作る
- 構築する
といった意味があります。
ブランディングは、自社の商品やサービスが他社とは異なっていること。
また、消費者や顧客に「その企業独自のもの」として認識してもらう為の取り組みのことを言います。
その為には、自社がお客様に伝えたい企業理念や商品の価値と、消費者・顧客がイメージする価値を一致させることが非常に大切になります。
美容室ブランディングの重要性
ブランディングを行う目的には主に以下の4つがあります。
①利益率を上げる
他社との差別化が成功すると、集客・販促・PRのようなマーケティングにおいて優位になります。
- 前髪パーマをあてるなら〇〇(ブランド名)
- 安くて早くカットしてくれるのは〇〇(ブランド名)
- ラグジュアリーな雰囲気で落ち着いてカットしてもらえるのは〇〇(ブランド名)
例えば上記のようなイメージが定着し、認知度があがればお客様から選ばれる確率がぐっと上がり、市場競争力が高くなります。
市場競争に勝つことで価格競争から距離を置くことができるので、結果的に利益率の向上に繋がります。
さらにお客様からの信頼を獲得することで、リピーターを増やし、長期的に経営を安定させることができます。
しかし、ただ低価格を売りにするのはあまりおすすめしません。
この戦略は一時的にお客様の来店を増やすことができるかもしれませんが、他社も同様の価格で販売を始めると、一気にお客様がそちらに流れてしまいます。
価格だけではなく、「ブランド独自のもの」で勝負することが必要不可欠です。
②社会的価値の向上
明確なブランドのイメージがあれば、企業理念や経営の方針が社内外に浸透しやすくなります。
その結果、顧客や取引先だけでなく社員にも信頼感が生まれ、企業の社会的信用を獲得することができます。
社会的信用が高まれば株価の安定にも影響しますので、好循環に繋がる可能性が高まります。
③新規顧客の獲得
正しいブランディングを行い、ブランドイメージが向上することでお客様からの信頼を獲得すれば、家族や友人にも紹介してくれるようになります。
これによって新規の顧客が増加し、さらには広告にかけるコストも抑えることができます。
④従業員の満足度向上
新規顧客が増え、売上が上がれば当然社員の給料も上がります。
そうすれば従業員の満足度も向上し、さらなる好循環を与えます。
社員にやる気が出ることで技術やサービスも向上するので、まさにブランディングは会社を成長させるために欠かせないものと言えるでしょう。
美容室ブランディング成功のポイント
美容室ブランディングの重要性の次は成功のポイントについてお話します。
ポイントは以下の2つです。
消費者や顧客目線から見た自社の強みを活かす
お客様が自社に対してどんな価値を求めているのか?消費者や顧客の視点から見た自社だけが持つ強みについて考え、ブランディングの施策をしていきましょう。
常に客観的に分析し戦略を立てることで、お客様に選ばれるブランドへと成長していきます。
明確なブランドコンセプト
コンセプトが曖昧になってしまうと、お客様もお店選びの決め手に欠けてしまいます。
ブランドコンセプトとは競合のブランドと差別化を図り、独自性を打ち出すための柱です。
コンセプトの軸がしっかりとしていれば、商品開発やロゴ、キャッチコピーやキャンペーンまで、一貫性を持って展開していくことができます。
このようなぶれないメッセージはお客様の印象にも強く残りやすく、他社との違いを明確にすることができます。
美容室がブランディングを行う上での注意点
続いてはブランディングを行う上での注意点についてお伝えさせていただきます。
- 短期間で結果を決めないこと
お客様から得られる評価や信頼はそう簡単に得られるものではありません。
一度接客が上手くいっても、その次に雑な対応をしてしまってはプラスではなく、マイナスになってしまいます。
そのことを踏まえて日々努力しなければいけません。
カットの技術だけではなく接客も大切にすることで少しずつその美容室のブランディングが浸透していくものです。
短期間で結果を決めるのではなく、地道に努力を重ねていきましょう。
- 全スタッフがブランディングについて理解すること
ブランディングについて話し合う際、オーナーやオーナーと幹部だけが考えていませんか?
それではせっかく差別化が図れるブランディングが思いついても台無しになります。
全ての社員がやる事や、やる意味を理解していないと意味がありません。
実際にお店に立ってお客様と話をするのは現場のスタッフです。
全ての社員がブランディングについて話し合い、ただ単にやる事だけを決めるのではなく、しっかりと「なぜそうするのか?」を考え、目的やメリットを把握することが重要です。
そして、その行動に対してお客様が実感できることも大切です。
そこまでの流れを考えた上で実行しなければ、ブランディングは上手くいきません。
まとめ
今回は美容師が生き残るためのブランディングについてご紹介させていただきました。
まずは他社との差別化を図れるブランディングを社員全員で考え、後は日々地道に努力をすることで結果は必ずついてきます。
正しくブランディングを行うことによって、多数のファンを獲得することができるので、できることからブランディングに取り組んでみましょう。