アシスタント時に練習する、カラー塗布。
もちろんスピード感も必要ですが、ムラを作りたくないなら塗布量や塗る順番が大事ですよね。
今回は基本的なカラー塗布についてまとめてみました。
ハイトーンになればなるほどムラが目立ちやすいので基本的な塗布方法を心がけましょう。
カラーの塗布量で明るさは変わる
デザインカラーを塗布するとき、塗布量を意識することは大事です。
一定の塗布量ではないとムラになる原因のひとつになってしまいます。
塗布量が少ない
塗布量が少ないとその分髪に薬剤が密着しにくくなり、髪への反応が緩やかになります。
当然明るくしたいと思っていても、希望のレベルまで上がらないことも。
ただし、後で説明する髪が細い部分などはあえて少なめに塗布することもあります。
塗布量が多い
塗布量が多いと髪にまんべんなく薬剤がつくので、しっかりと反応します。
髪が太い人や多い人は普通の塗布量では薬剤が足りない場合があるので、多めの塗布量を意識して塗りましょう。
カラーを塗布する順番
カラーをムラなくきれいに塗布するためには、塗っていく順番も大切です。
紫外線ダメージを受けやすい表面は染まりやすいため、一般的には襟足やサイドの下側などから塗り始めます。
髪の太い部分から
ダメージが少ない、髪が太くて染まりにくい部分から塗布します。
バックの下側から塗り始めるのが一般的。
最初に染めた太い髪と後から染めた太くない髪は、時間差で塗布したおかげで均一な仕上がりになります。
時間差が出ることを意識
「計算していた時間差より時間がかかってしまう」という場合、色変化が追いつきそうにない部分を多めに塗布しましょう。
先ほどの、多めに塗ると染まりやすくなるという理論を利用します。
二人で同時に塗る場合は一人で塗るよりも「塗りはじめ」と「塗り終わり」に時間差が生じにくくなります。
その場合も塗布量で均一になるように調整が必要です。
カラー塗布のコツ
カラーをたくさん塗布しようと思ったら、刷毛を寝かせぎみにするといいでよう。
たっぷりの薬剤をのせるように塗布できます。
逆に少なめにしたいならたてて塗布するようにしましょう。
注意すべきポイントは
生え際に注意する
カラーを塗る際に1番難しいのが生え際。
おでこからサイドに向かって飛び出た部分、細い髪の部分、などが混在しているからです。
頭皮の温度も忘れずに
薬剤は温めると、より反応がよくなります。
毛先までバージン毛の場合、一気に根元から毛先まで塗ると温度が上がりやすい根元部分がより明るくなるので、塗り方に工夫しましょう。
基本を知って技術レベルアップ!
とても基本的なことばかりですが、基本に忠実にやっていくうちに自分なりのアレンジや応用が効くようになります。
カラーはハイトーンになればなるほど、ムラになりやすく塗布も難しくなるので常にどうすればきれいに仕上がるのかを考えながら技術レベルを上げていきましょう。
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2022年春夏ミラノコレクションで日本の2つのブランドでヘアメイクディレクターを務めた。
ヘアデザインの芸術的認知を目指して東京から世界に発信を続けている。