【カラーのレベル計算方法】基本を抑えて自分好みのカラーを作る

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カラーの1剤にはレベル(明るさ)表記がしてあるものがほとんどです。

1剤のレベルによって髪の明るさが決まってきます。

単品で使う場合は気にしなくてもいいのですが、いろいろな施術をしていくうちに「混ぜる」ことも増えてきます。

今回は

  • レベルがよくわからない
  • 1剤を混ぜたときの計算の方法がわからない
  • 計算に時間がかかる

そんな人のために、わかりやすく解説していきます。

目次

カラーのレベルとは

カラーのレベルとは、いわゆる明るさのこと。

レベルは日本ヘアカラー協会が基準を定めており、統されています。

数字が低くなると暗く、逆に数字が高くなるにつれて明るくなっていきます。

黒髪の地毛のレベルは一般的に5~6くらい。

レベルスケールで髪の明るさをはかることもできるので、企業や学校でもレベルで髪色をチェックするところもあります。

トーンとレベルの違い

レベルと同じように「トーン」という言葉もよく聞くカラー用語ではないでしょうか。

ではレベルとトーンの違いはご存じですか?

実は、昔はレベル同様、トーンも明るさを指す言葉として使われていましたが、現在では色味も含めた明るさをトーンといいます。

といっても、どちらも明るさのことを指すのでなんとなくわかっていれば大丈夫。

カラーレベルを計算

さっそくカラーレベルを計算してみましょう。

まずは基本から。

N10とN5を1:1で混ぜたとき、何レベルになるでしょうか?

答えは7.5レベルです。

わかりましたか?

計算のやり方

まずN10とN5を足します。(1:1なので→そのまま計算して15に)

15を1:1を合わせた2で割ると7.5に。

わかりやすく書くと、

(10+5)÷(1+1)=7.5

です。

カラーレベル計算の応用

今度は比率などを変えて計算してみましょう。

N4とN10を2:1で混ぜたとき、何レベルになるでしょうか?

答えは6レベルです。

計算方法は、

{(4×2)+10}÷(2+1)=6

です。

N4がN10の2倍になるため、暗めカラーに引っ張られます。

続いて、

N5とN10を3:2で混ぜたときは何レベルになるでしょうか?

だんだんやり方に慣れてきたのではないでしょうか。

同じように計算していきます。

(5×3)+(10×2)}÷(3+2)=7

答えは7レベルです。

続いて、

N7とN3を3:1で混ぜたときは、何レベルになるでしょうか?

やり方は同じです。

{(7×3)+3}÷(3+1)=6

になり、答えは6レベルです。

次が最後です。

N10とN8とN6を2:1:1で混ぜたとき、何レベルになるでしょうか?

ちょっと混ぜるのが3種類に増えましたが、こちらも基本は同じです。

{(10×2)+8+6}÷(2+1+1)=8.5

になり、答えは8.5レベルです。

わかりましたか?

なれるとアレンジ可能

なれるとアレンジ可能

種類や割合が変っても計算方法は同じなので、慣れるとパパっとわかるようになります。

今回の問題では色味には触れませんでしたが、実際に施術となるとこれプラス色味の兼ね合いも出てきます

当然同じレベルでも色味が変れば見え方が違うので、一度お客様に施術するまえにチェックしておくと安心です。

例えば、

  • P8
  • P6とN10を1:1
  • N6とP10を1:1

この3つはすべて8レベルのカラーなのですが、色味が若干違ってきます。

メーカーによっても薬剤の色味の出方は違うので、いろいろなバリエーションを試して勉強してみましょう!

この記事を書いた人
RYUTA TOMONO (友野龍太)
RYUTA TOMONO (友野龍太)

2021年5月より京極琉のオファーを受諾しThe Diamond Kyogokuにディレクターとして移籍。
海外有力誌の表紙や巻頭特集を飾るなど国際的に活躍。
ヘアスタイリスト界のオスカー:NYのThe IBI Award2020で日本人初となるファイナリスト入りを果たし世界3位を受賞。
世界最大の美容の祭典:ロンドンのALTERNATIVE HAIR SHOW2021に於いて次世代のアーティスト20に選出。ヘアショーに出演。
2022年春夏ミラノコレクションで日本の2つのブランドでヘアメイクディレクターを務めた。
ヘアデザインの芸術的認知を目指して東京から世界に発信を続けている。

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