カラー後のシャンプーで、流す前に頭皮を揉み揉み。
マッサージをしているの?と勘違いしそうな動きですが、それが乳化の工程です。
ほんの数分のことなのですが、仕上がりのクオリティが上がるので基本的にはどこの美容室でも行っていることと思います。
なぜ乳化をするかご存じですか?
今回は、
- 乳化をする意味は?
- 上手くいく乳化のポイントは?
- 乳化しないデザインって何?
などの疑問を解決していきます。
乳化のメカニズム
まずは「乳化について」を説明していきます。
乳化とは、一般的に油と水を馴染ませることで、身近なものでいうとマヨネーズが乳化して作られたものとして有名です。
水と油は基本は混ざらないものですが、少しずつ馴染ませていくとクリーム状に混ざり合っていきます。
カラーの際の乳化とは、塗布したカラー剤とぬるま湯を混ぜ合わせること。
カラー後の最後の大切な工程なのです。
乳化をする理由(目的)
ではなぜわざわざ流す前に乳化という工程を入れるのでしょうか。
それは、乳化で得られるメリットがあるからです。
メリット1.頭皮についた染料が取れやすくなる
カラー剤を根本から塗布すると、流すときに色味がついて取れないことも。
ですが、乳化をすることによりカラー剤が頭皮から浮きやすくなります。
特に染料の濃い白髪染めは、生え際の色残りが気になるもの。
メリット2.染まりムラをなくす
基本的に塗布の際にムラのないようにしていると思いますが、万が一塗りムラが合った場合でも乳化で馴染ませることができます。
乳化なしでカラー剤を落とすと、塗布したままの状態で完成ですが、乳化をすることでナチュラルにカラーが塗れていない部分にも馴染むのできれいな仕上がりに。
ほんの数分の作業で仕上がりがよくなるので、ここはスピードにこだわらずに取り入れたい工程です。
乳化のポイントと注意点
それでは乳化をするにあたって、失敗しないためのポイントをみていきましょう。
ぬるま湯でおこなう
カラー直後の髪と頭皮はとてもデリケートになっています。
シャンプーはもちろん、乳化をするさいも気を付けて扱いましょう。
高温で行うとよくないため、必ずぬるま湯を使います。
少量ずつ馴染ませる
いきなりシャワーでぬるま湯をかけるのではなく、手に取った少量のぬるま湯を徐々に混ぜながら馴染ませていきます。
そうすることで、段々とカラーの粘度がゆるくなりクリーム状のちょうどいい状態にもっていきやすくなります。
そうすることで色ムラが軽減できます。
シャンプーボウルにお湯を溜めない
ロングの場合、お湯を溜めて乳化をすると毛先がお湯に浸かってしまいます。
すると、せっかく乳化したカラー剤がお湯に溶けて乳化の意味がなくなるのです。
根元から毛先までナチュラルに馴染ませるためにも、お湯は溜めずに行いましょう。
基本の乳化のやり方
カラー後のシャンプー台で乳化をはじめます。
まずはぬるま湯を手に取り、生え際から馴染ませていきます。
生え際がゆるくなったら、どんどん周りも乳化していきます。
少しずつ水分を足して、ゆるくなりすぎないように調節するのがポイントです。
白っぽいクリーム状になったら、全体を包み込みように馴染ませましょう。
乳化をしないデザインはある?
乳化は仕上がりをよくするために必要な工程です。
では、乳化をしない方がいいデザインとは何なのでしょうか。
乳化の目的のひとつに、カラーのムラを馴染ませることがありましたよね。
ハイライトやバレイヤージュなど、あえてコントラストをつけているカラーデザインの場合、乳化で馴染ませてしまうとせっかくのデザインがぼけてしまいます。
その場合乳化はせずに流しましょう。
乳化を理解してクオリティをUP
何気なくされていただけの乳化、理由を知ると必ずやってほしいと思うのではないでしょうか。
セルフで染める場合も、流す前に乳化をした方がきれいな仕上がりになるので、忘れずにおこないましょう。
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