美容師のアシスタントの仕事とは?悩みや恋愛事情までその実態を紹介します。

美容師 アシスタント
  • URLをコピーしました!

美容師のアシスタントという仕事に「大変」、「しんどい」といったイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。美容師を志す人や、美容師の仕事に関心のある人はこうしたイメージに不安を持つと思います。
たしかに美容師のアシスタントの仕事は悩みも多く、離職者も多い大変な仕事です。具体的にどのような仕事で忙しく、どのような悩みを持つのでしょうか。
この記事では美容師のアシスタントの仕事の実態について詳しくまとめています。

目次

美容師のアシスタントとは?

美容師 アシスタント
美容師のアシスタントとはサロンで見習いをしている、ヘアスタイリストとしてデビュー前の期間のことを指します。サロンが滞りなく営業できるようにヘアスタイリストの業務の補助をします。補助の内容は物品の買い物、掃除、ゴミの処理、電話対応や受付と多岐にわたります。
そうした業務をこなしつつ、サロン独自の技術試験に合格するためのスキルの向上も目指します。サロンによっては一度ヘアスタイリストになっても、転職すると再度アシスタントとしての仕事から始めなければならないケースも存在します。
複数あるアシスタントの仕事の内容をここではまとめてみました。

アシスタントの仕事

美容師 アシスタント
アシスタントとしての業務は大きく2つに分類することができます。1つはゴミ処理や電話対応といったサロンの営業をお手伝いする業務です。
もう1つはヘアスタイリストの施術のサポートやスタイリストになるための技術の練習といった業務です。これらの業務はサロンのオープンから閉店するまでの時間だけではなく、開店前や閉店後にもしなければならず幅広い業務を行うことが求められます。

アシスタントの仕事①シャンプー

お客様にシャンプーをすることができるのは、ヘアスタイリストのアシスタントのなかでテストに合格した人だけです。
アシスタントとしての仕事を開始して一番初めに担当する業務がシャンプーですが、その仕事はとても厳しいこと知られています。営業時間中に複数のお客様の髪を洗うので、その手は水分を失い酷い手荒れを起こすのです。
アシスタントが交代でそれぞれの髪を使って繰り返しシャンプーの練習をします。髪の長いヘアスタイルは短髪よりもシャンプーの難易度が高いので、集中的に訓練しなければなりません。
髪が長いとシャンプーが泡立たず、髪が指に巻き付くことが多いことが難しいと思われる理由です。そのため髪の長いスタッフがサロンに存在しない場合は他のサロンで練習をすることもあります。
シャンプー中に長い髪が指に巻き付いたときには巻き付いた指を頭皮から浮かせて、巻き付いた髪を取り除けば問題ありません。慣れれば頭を洗う手を動かしたまま、髪の巻き付いた指だけを浮かせることができるようになります。
また、長い髪を洗うときには髪の根元から十分に水で洗い流すことを注意しましょう。

アシスタントの仕事②マッサージ

サロンによっては美容施術の内容の1つとしてマッサージをしているところがあります。実際のところお客様から金銭を受け取ってマッサージを提供するためには本来あん摩指圧師の免許が必要なため、サロンでのマッサージはグレーゾーンです。
サービスとして無償でマッサージすることは違法ではないため、シャンプーのときに頭皮のマッサージをするヘアスタイリストは多いです。
施術の1つのサービスとして肩や腕をマッサージするサロンも存在しますが、その場合はお客様が揉まれて嫌な気持ちになっていないか注意してください。特に男性のスタイリストが女性のお客様にサービスするときには配慮しなければなりません。

アシスタントの仕事③パーマ・カラー

パーマやカラーリングの施術中はアシスタントの業務がたくさんあります。技術習得のためにヘアスタイリストの手技をよく観察しつつ、業務を補助します。サロンによりますが、カラーリングでは最初からカラーのレシピが定まっています。
アシスタントはそのレシピを記憶しなければなりません。更に、ヘアスタイリストに指示されたカラーの薬液を調合します。お客様が希望するカラーを的確に調合できるようになるためには知識と経験を蓄えなければなりません。
パーマはヘアスタイリストの注文に合わせた用意をします。お客様の希望されるヘアスタイルによって、必要なロットの数や大きさが異なるため状況に合わせた行動が必要とされます。アシスタントはヘアスタイリストが求めていることをスピーディーにこなしていかなければなりません。
美容師としての仕事では、パーマだけはなく他の業務についても手の芯を動かさないことが重要です。手の軸が動くとパーマは整わず、シャンプーではお客様の頭が動いてしまいます。
ブローも髪が指に巻き付いたりしてキレイなヘアスタイルは作れませんし、カラーも薬液の塗布がまだらになってしまいます。手の芯が動いてしまうという方は自宅でも何度も練習して習得しましょう。

アシスタントの仕事④掃除・片付け

サロンのオープン前にはホットタオルの用意、鏡や床、トイレの掃除をします。オープン後はカットされて落ちた髪を掃除します。営業時間中の掃除はヘアスタイリストの業務を妨害しないように配慮しながら進めます。
アシスタントとしての他の業務もしつつお客様とヘアスタイルの両者への心配りを忘れずに掃除や片づけもする必要があります。アシスタントには気を休める時間はありません。

アシスタントの仕事⑤雑務

美容院にはシャンプー、トリートメント、スタイリングワックス、カラー剤、パーマ用の液などサロンには備品が多数あります。その在庫をチェックするのもアシスタントの業務の1つです。
在庫が全て存在しているか確認する作業だけでも一苦労ですが、在庫がなくなってお客様の求める施術ができないとお店の信用に関わります。備品の在庫チェックは華やかさはない仕事ですが、サロンの営業のためには大切なお仕事です。
また、入り口周辺の美化や外から見える場所の整頓はお客様からのお店への最初の印象に影響します。見栄え良くキレイな状態を維持しましょう。
買い物やゴミの処理、電話の応対、予約表の作成などサロンが滞りなく営業を続けられるために必要な業務は全てアシスタントが行います。求められる仕事は多いですが、オープンする時間に間に合うように仕事の速さも求められます。

アシスタントの仕事⑥練習

一人前のヘアスタイリストとしてのデビューを目指すためにはサロン内での勉強会や研修だけではなく、自ら時間をつくって練習をしなければなりません。施術のなかで一番難易度が高いのはヘアカットです。
何度も練習を繰り返して、習得していきます。先輩のヘアスタイリストからの指導を基に習得した技術がベースとなるので、先輩との関係づくりをしていないと技術の習得に影響がでます。

美容師アシスタントの仕事は過酷?

美容師 アシスタント
退職した美容師の内、7割から8割は入社してから3年というアシスタントをしている間に辞めているという事実があります。アシスタントの業務が過酷という実態が現れたデータです。ここまで辞めしまうアシスタントが多いのはなぜでしょうか。

なぜ美容師アシスタントの仕事は大変なの?

アシスタントの業務は施術以外の雑務がメインのため身体を動かす肉体労働です。業務開始時間は早く、終了時間は電車の営業が終わる時間ギリギリというライフスタイルであり、就労時間が長く休憩時間はあまりありません。残業している時間数も長いですが、アシスタントの給与は安価なため生活の厳しさから退職してしまう人が多いのです。

就労時間が長い

業務の内容が幅広いため、仕事はどうしても長時間にわたってしまいます。ヘアスタイリストになるための練習はサロンが閉まってから行うため、連日のように残業をしているというアシスタントも多く見られます。
また、美容師という職業のため身だしなみには気をつけなければなりません。休みの日も服飾品を購入したり、ヘアスタイリストになるための練習をしたりと忙しく過ごしています。出勤の日のみならず、休みの日にも行動が決まってしまいゆっくりと過ごせる時間があまりありません。
美容への興味関心が強く、休みの日も美容について考えることが嫌ではないという人であれば問題ありませんが、自由に過ごせる時間が必要という人ではストレスになってしまうかもしれません。

お客様と接する時間が短い

アシスタントはお客様と接することのできる時間があまりありません。短い時間だけなのでお客様との話を盛り上げることや信頼感を得ることは難しく、お客様の満足感を共有しにくい環境にあります。その環境がモチベーションの低下に繋がってしまうのです。
一方で、自身の業務の範囲が広がっていく達成感や満足感は味わえます。サロン独自の試験に合格して業務内容が多くなっていくと、その満足感は更に増していくでしょう。

手が荒れる

美容師は最も手荒れしやすい職として選ばれる程、手荒れはアシスタントのみならずヘアスタイリストも悩まされる問題です。シャンプーやドライヤー、洗い物を何度もするので手の水分が失われ乾燥して手荒れが引き起こされます。
パーマ液やカラー剤も手荒れを引き起こす大きな要因です。アシスタントは初めての業務でシャンプーを担当し多くのお客様の頭をシャンプーすることになるので、より一層気をつけなければなりません。
手荒れが悪化していくと爪も弱くなり、爪の根元に膿が出たりします。手荒れが酷くなりすぎると最終的に医師に止められてしまい、美容師を辞めてしまうケースもあります。
おすすめのハンドケアは下記の通りです。
①ハンドクリームの塗布
②手荒れ予防のために手袋をつける
③お湯ではなく冷水をなるべく使う
適切なハンドケアをしていても悪化したときには、皮膚科医に相談しましょう。また、自分だけで悩むのではなく、手荒れについてはサロン全体で考えることが大切です。

アシスタントの給与

アシスタントは月収13から17万ほどと一般的に見て安い給与です。この月収から研修のための費用を捻出しなければならないこともあります。また、美容師という職業柄のため服飾品への出費も多くかかります。
実家に住んでいるなどで家賃がかからなければまだ少し金銭的な余裕は持てますが、家賃を払っている場合は苦しい生活になりがちです。そのためアシスタントは自炊したり、先輩の使っていた洋服を着たり、アシスタント以外にバイトを始めたりしています。

アシスタントの抱える悩み

アシスタントには自由な時間が少なく就業時間は長く、手荒れも起きますし、安い給料にも我慢しなければなりません。常に立っている業務なので、身体の痛みも癖になりやすいです。悩みは多くストレスもたまるので、身体も心も疲れてしまいます。
様々なストレス要因がありますが、最も多く退職に繋がる悩みは人間関係です。美容業界は技術力で競争をする社会のためサロンでは先輩、後輩の位置付けを重要視されます。また、同期も競争相手であり、人間関係でも問題が起きやすいです。

アシスタントの恋愛

同じサロンの同僚同士で恋人になることもあります。アシスタントは特に悩みの絶えない職のため同じ仕事をしている者同士、理解を深めて恋愛関係に繋がります。ただ、サロンによっては恋愛関係になることが禁止されていることもあります。
アシスタントは接する時間が短いので、お客様と恋愛関係になることは滅多にありません。また、ヘアスタイリストであってもお客様とそうした関係になることはあまり見られません。
ヘアスタイリストを志す人は容姿端麗でコミュニケーション能力の高い人が多いので、モテる人がたくさんいます。ですがアシスタントは激務のため、恋愛関係になっても相手と過ごせる時間はどうしても短くなってしまいます。

アシスタントを辞めたくなったら

アシスタントの仕事を退職したいと思って、思い悩む必要はありません。美容業界の仕事は厳しいため転職や辞めてしまう人も多いからです。
退職したいと考えた時にはきちんと自身を見つめ直して他のサロンであれば続けられそうか、または美容師の仕事をそもそも辞めて別の職に就きたいのか検討しなければなりません。
サロンによって勤務環境や人間関係も異なります。それぞれにあったワークライフやサロンとの出会いが新たな人生に繋がります。

スタイリストになるには

美容師 アシスタント
一人前のヘアスタイリストとしてデビューするためには、技術力をサロンが必要とするレベルまで向上させなければなりません。サロン独自の試験を全てクリアするには知識や経験だけではなく日々の練習の積み重ねが重要です。
アシスタントからヘアスタイリストとしてデビューするまでには通常3年かかるので、練習の期間は長くなります。身体を使う仕事が多く、寝る時間も短いため体調の維持にも気を配ってください。

ヘアスタイリストとアシスタントの違い

アシスタントとヘアスタイリストにはその技術に違いがあります。ヘアスタイリストはお客様のヘアスタイルを作る最初から最後まで全てを担うことが可能です。
アシスタントの場合はヘアスタイリストの補助をします。さらにヘアスタイリストはアシスタントを育てなければならないので、人を教育する能力も求められます。

アシスタントの期間

3年でヘアスタイリストになる人が一番多く、アシスタントの期間はおおよそ2年から5年です。早いと2年でヘアスタイリストになる人もいれば、5年間アシスタントを続ける人もいます。
ヘアスタイリストにいつなれるかどうかは自身の努力の積み重ねにかかっています。アシスタントの期間は苦労や悩みも絶えないかもしれません。ですが、美容師としてのスキルだけではなく雑用によってサロンの営業についても学ぶことができるのでモチベーションを維持して努力を続けましょう!

アシスタントとして活躍する方法

美容師 アシスタント
アシスタントは研修中の身なので自分で出来る仕事はあまりないという考えの人も少なくありません。しかし、この記事で説明してきた通り、アシスタントはサロンを営業する上で必要不可欠な職と感じてもらえたと思います。
お客様と接する時間は短いですが、在庫のチェックや店内の美化といった雑務もサロンを営業するために重要な業務です。また、ヘアスタイリストを補助することでお客様の満足度を高めることにもなります。
アシスタントができる業務は幅広いので、自ら率先して仕事を見つけて活躍に繋げましょう!

まとめ

美容師 アシスタント
アシスタントという仕事の過酷さを理解していただけたかと思います。業務内容や覚えることも多いですが、先輩のヘアスタイリストから直接技術を教えてもらえる時間は満足感を得られます。
本や学校で勉強していたことよりもレベルの高い技術を得られるチャンスです。レベルの高い技術を自分のものにすることは簡単ではないですが、習得できたときには大きな達成感を感じられるでしょう。
ストレスで退職したいと考えることもあるかもしれませんが、そうしたマイナスの感情ときちんと向き合うことが美容師を長く続けるコツかと思います。

お知らせ

京極プロフェッショナル

kyogoku Professional

KYOGOKUの公式LINE@をご登録いただくと、プレゼント企画などのお得な情報をお届けします‼

少しでも気になった方は、お気軽にご登録くださいね♪

この記事を書いた人
石川 舞
石川 舞
  • スピードマツエクのディプロマ取得
  • SABFAのメイク講習で検定ディプロマ取得
  • MSOJメイク検定2級取得

ナチュラルな大人可愛いから今時の可愛いまで、お客様に合わせたヘアデザインをご提案させて頂きます。メンズ似合わせカットや、透明感カラーが得意です。またアイリストのディプロマ取得済み。早いスピードと丁寧な技術でアイの施術も行っているのでヘアと合わせたトータルな似合わせのご提案は是非お任せ下さい。

シェアお願いします
  • URLをコピーしました!
目次