今注目されている塩基性カラーをご存じですか?
ダメージが少なく、取り入れやすいカラー剤ですが、メリットデメリットがあります。
使用後に後悔しないよう、しっかりお伝えしますね。
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塩基性カラーとは?
一般的なカラー剤は、アルカリ性の成分で髪の毛のキューティクルを開き色味を入れていきます。
「塩基性カラー」は、毛髪の表面にイオン結合で色味を付けます。
髪の毛の主成分であるケラチン(タンパク質)にくっつきます。
そのため、キューティクルを開いてダメージを与えるアルカリ性の成分がない分、ダメージを避けることができます。
「塩基性カラー」は分子が大きいので、毛髪の内部まで色味は入りませんが、もともとダメージの大きい(キューティクルが剥がれている)部分には色味が入ります。
ですので、ダメージが少なく濃い色味にも染めやすい反面、褪色途中でムラができてしまうことがあります。
メリットとデメリットもあるのでまとめてみます。
・ダメージがほぼない
・自分で手軽にカラーができる
・ビビットカラーの発色もキレイ
・ジアミンフリー
※ジアミンとは、カラー剤でのアレルギーの原因となるものです。
カラー剤でアレルギーを発症したことがある人は、ジアミンフリーの薬剤だとカラーリングができます。
・色持ちは2週間前後
・ダメージのない髪、暗い色の毛髪には色味がつきにくい
・色味の残留にムラができやすい
・すぐに色味の変更をするのが難しい
キレイに髪色をリセットするには、ブリーチが一番効果的ですが、ダメージが残ってしまいます。
塩基性カラー メーカー
今塩基性カラーは多くのメーカーから出ています。
それぞれ特徴をまとめてみるので、参考になれば嬉しいです。
ロコル
出展:LOCOR
透明感のあるビビットカラーが人気のメーカーになっています。
6色+クリアも出ているので、色味の調整やアレンジがしやすいです。
ロコルはアルカリ性の薬剤と混ぜると、何色であってもピンク色に変色します。
部分的に使用しても、混ざってしまうとピンクになるので、アルカリ性の薬剤とは混ぜないように注意してください。
マニックパニック
出展:株式会社MANIC PANIC JP
ビビットカラーの発色が人気のメーカーとなっています。
色持ちは元の髪の毛の色味やダメージ、入れるカラーにの濃さにより異なります。
薄く入れた場合は数日、濃く入れた場合は4週間程度です。
キューティクルがしっかりしまっているキレイな髪の毛には色味がつきにくく、ダメージが強い髪は褪色が早い傾向にあります。
カラーミューズ
出展:SHISEIDO
カラーの組み合わせ次第で、ビビットやペール、ナチュラルまで無限大にアレンジが可能です。
資生堂から発売されているカラーミューズ。
公式サイトから「ヘアカラーシュミレーター」も体験できるので、是非試してみてください!
アナップ
出展:株式会社きくや美粧堂
「森のバター」と言われているアボカドオイル配合で、カラーリングやトーニング、アフターケアとしても使用できます!
KYOGOKU
その名も、「カラーセラム」。
カラーはファンシービビッドピンク・ファンシービビッドパープル・ファンシービビッドブルーの3色です。
単色で使うとすごく強めの発色が楽しめるほか、一般的なトリートメントと混ぜて薄めることもできるので、好みの濃度が実現できます。
ケアしながら染められるケアカラーとして、セルフカラーとしても人気になっています。
塩基性カラー アルカリカラー 混ぜる
色味を強くするために、塩基性カラーにアルカリ性を混ぜて使用している方がユーチューブなどでもアップしていますよね。
アルカリカラーの最大2割程度まででしたら混ぜることが可能です。
塩基性カラーは、明度と彩度が高いため、高発色になります。
そして、現状の髪の明るさよりも明るくはできないところもポイントです。
アルカリ性の薬剤と混ぜることで相乗効果もあります
アルカリ性はダメージが大きい毛髪には色味が入りにくいですが、塩基性カラーはダメージの大きい部分に色が入りやすく、根元のダメージが小さい部分には色味が入りにくいです。
なので、頭頂部からアルカリ性の染料で色味を入れていき、毛先に向けて塩基性カラーにするグラデーションカラーも今人気です。
塩基性カラー 加温
カラーやパーマの時、「温めますね」と美容師に言われて頭の上で輪っかを回されませんか?
これは、カラー剤の浸透が良くなるので使用をしています。
ただ、最近は加熱をしてはいけない薬剤も出てきているので、温めればいいというわけではありません。
色の入りは早まるので時短にもなりますが、温めムラが出来てしまうとその分仕上がりのムラになります。
特にアルカリ性は熱に強く反応するので、効果が強まりダメージが大きくなってしまうこともあるので注意が必要です。
カラー剤を温めて(40度くらい)使用するという美容師もいますが、こちらもアルカリ性は色の入りが良くなります。
カラー剤を付着する際に時間差が出来てしまうとムラになりやすく、頭皮に付くと暖かい薬剤はかゆみを誘発する恐れがあります。
塩基性カラー 緑になった
中に色味を入れない分、色落ちも早いのですが、最後まで残りやすい色味があります。
ブルー系の塩基性カラーをずっと使用していると、色素がどんどん少しずつ蓄積されます。
そのため残った色味と、日本人特有の黄色味の強い髪の毛の色味で緑色になってしまうこともあるのです。
髪の毛のキューティクルが剥がれている部分は内部まで色が入り込むので、塩基性カラーを繰り返せば繰り返すほど、色ムラは目立つようになってしまうことも。
ムラや色味の残留をキレイに落とすには、ブリーチで落とす方法が推薦されます。
塩基性カラー 頭皮
塩基性カラーは頭皮や手、身体についても石鹸で洗えば気にならない程度まで落ちます。
ヘアマニキュアは頭皮につくと、肌に沈着してしまい落ちなくなるので、地肌につかないように注意が必要ですが、塩基性カラーはシャンプーで落ちるので安心ですね。
塩基性カラー 白髪染め
塩基性カラーにアルカリ剤を1割加えると、目立たないレベルまでキレイに染めることができました。
アルカリ成分が少ない分ダメージが抑えられるので、頭皮にも髪の毛にも負担が少なく染色できます。
塩基性カラー 失敗
塩基性カラーは元の色より明るくはできません。
そして、髪の毛のダメージが大きい部分には色味が強く入るという特徴があります。
・褪色過程や色を入れた時にムラができてしまった
・色味が残っていて、次に入れたカラーが想い通りのカラーにならなかった
塩基性カラーのみで髪の毛全体をキレイに染めるのはすごく難しいです。
ブリーチをしていて黄色味や赤味がしっかり取れている人はムラにもなりにくく、キレイに明度も彩度も理想の色になりやすいでしょう。
塩基性カラー マニキュア 混ぜる
まず最初に、どちらもイオン結合により色味を付けるというのは同じですが、ヘアマニキュアと塩基性カラーは特性が違います。
ヘアマニキュアはマイナスイオンです。
生えてきたばかりの髪の毛は弱酸性で、髪の毛には結合したプラスイオンととマイナスイオンにあります。
ヘアマニキュアはマイナスイオンなのでプラスと結合し発色します。
ですがダメージ毛はマイナスイオンに覆われているため、ヘアマニキュアは色味を着けることができません。
塩基性カラーはプラスイオンなので、ダメージ毛と結合しやすく色味が着きやすいです。
健康毛→ヘアマニキュア
ダメージ毛→塩基性カラー
混ぜて使用することもあるようですが、薬剤なので、独断でいろいろと混ぜて使用するのは避けてほしいです。
ぜひ美容師に相談しててくださいね。
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未来の自分は、今の自分の行動で変わります。
一緒に学べることを楽しみにしています!
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2021年5月より京極琉のオファーを受諾しThe Diamond Kyogokuにディレクターとして移籍。
海外有力誌の表紙や巻頭特集を飾るなど国際的に活躍。
ヘアスタイリスト界のオスカー:NYのThe IBI Award2020で日本人初となるファイナリスト入りを果たし世界3位を受賞。
世界最大の美容の祭典:ロンドンのALTERNATIVE HAIR SHOW2021に於いて次世代のアーティスト20に選出。ヘアショーに出演。
2022年春夏ミラノコレクションで日本の2つのブランドでヘアメイクディレクターを務めた。
ヘアデザインの芸術的認知を目指して東京から世界に発信を続けている。