ビビリ毛になる原因と改善方法。縮毛矯正などによって髪がビビリ毛になってしまった時におすすめのケラチントリートメントを紹介します。
「髪の毛がチリチリに…これってどういう状態?」
「ビビリ毛って直せるの?直せないの?」
縮毛矯正やアイロンなどによって過度に髪の毛が傷んでしまったり、髪がパサパサ、チリチリになってしまったりした経験ありませんか?
もしかしたらビビリ毛になっているかもしれません。
この記事では以下の内容について解説していきます。
- ビビリ毛の原因
- ビビリ毛の対処法・予防策
- ビビリ毛におすすめなケラチントリートメント
過度に髪が傷んでしまい一度ビビリ毛になってしまうと、修復するのは難しいです。
この記事を読んで、髪の毛を傷ませないようにする方法やダメージを可能な限り軽減させる方法を知りましょう。そして、おしゃれを思う存分楽しんでいただきたいです。
Contents
ビビリ毛とはどういう状態?髪の毛の構造を画像付きで解説
(参考:髪の毛について|PPT Beauty.com)
キューティクル(毛小皮)のりの部分 | 髪の毛の外側を覆っている組織ウロコ状に5~8層重なっている撥水性(疎水性)がある |
コルテックス(毛皮質)ご飯の部分 | 髪全体の85〜90%を占める組織メラニン色素を持っている水分保持、毛髪の強度やコシ、ツヤ感に影響する |
メデュラ(毛髄質)具の部分 | 髪の毛のほぼ中心部分に存在する組織太い髪ほどメデュラの量が多く、細い髪ほど少ない途切れたり存在しなかったりする場合もある |
まず健康な髪について解説します。
髪はケラチンというタンパク質から構成されています。このケラチンは、キューティクル(毛小皮)・コルテックス(毛皮質)・メデュラ(毛髄質)の三層構造からなります。
髪の構造は「のり巻き」に例えられることが多いです。キューティクルが「のりの部分」、コルテックスが「ご飯の部分」、メデュラが「具の部分」とイメージすると分かりやすいと思います。
健康的でダメージのない髪はタンパク質がぎっしり詰まって、キューティクルが整い、髪にツヤがある状態です。
(参考:髪の毛について|PPT Beauty.com)
一方さまざまなダメージ要因により、キューティクルがはがれ落ちると、コルテックス部分にある髪の内部成分が流出してしまい髪のダメージが進行してしまいます。ダメージ具合は髪の三層構造の組織の破壊具合によって変わります。
(出典:縮毛矯正 失敗!ビビリ毛修正 自分で出来る傷んだ髪チリチリ直し!髪ダメージ ケア!|ヘア-クリニック髪風船)
三層構造の組織が全て破壊されて、髪の内部がスカスカになり髪の状態が維持できなくなった超ダメージ毛がビビリ毛です。ビビリ毛、チリチリとしたホウキのような見た目になり、手触りの質感も悪く、見た目印象として見ずぼらしささえ感じることもあるほど。髪の全体(あるいは毛先だけ)が縮れて、「髪の毛が竹ホウキのようだ」と例えられることもあるくらいの状態です。
ビビリ毛は縮毛矯正やカラーなどのダメージ要因によって過度に髪が傷むことが原因だと言われています。また髪は死滅細胞のため、一度傷んだ髪は元には戻らないです。なので傷んだ髪をカットするか、ダメージを可能な限り軽減させながらゆっくり改善していく安全策しか方法はありません。
適切でないパーマ、カラーなどで失われたタンパク質を髪の内部に戻してあげることがヘアケアにとって最も大事なことです。髪の主成分であるタンパク質をしっかり補って、髪の弾力や潤いを取り戻しましょう。
ビビリ毛の原因は?
ビビリ毛になってしまう原因の多くは、基本的に美容室で行われる施術です。繰り返し行うパーマやカラーや美容師サイドの失敗・不注意、熱ダメージの積み重ねだと考えられます。
また太くて硬い髪よりも軟毛で細いほど、髪の耐久性が少ないため痛みやチリつきやすくなります。
ビビリ毛の原因を知り、ビビリ毛にならないように気を配ることも大切です。
縮毛矯正による髪への負担
縮毛矯正によってビビリ毛になる原因は、薬剤の選択ミスやプロセスの判断ミスです。縮毛矯正は、薬剤をつけて髪の内部の結合を切断したり再結合したり、さらにアイロン操作をしたりと工程が多いため、髪への負担が大きい施術になります。
特に既に傷んでいる毛や元々髪が細い場合は、ちょっとしたダメージでもビビリ毛になりやすい要因です。
また綺麗な髪の状態に見えやすい髪質の方は自分の髪の履歴をしっかり伝えないと、美容師さんが判断を間違って髪が傷む原因となりかねません。縮毛矯正は薬剤の選択ミスによる過剰反応や過度なアイロン操作によってビビリ毛になりやすい施術です。
ブリーチをしている場合
ブリーチによってビビリ毛になる原因は、美容師の経験不足などが過度のダメージに直結したケースが考えられます。ブリーチは高度な技術や豊富な経験が必要です。
ブリーチ剤は明るくするだけのカラー剤のため、普通のカラー剤に比べて薬の作用が強いです。
そのためブリーチするときは、髪の状態の見極めが重要になります。ブリーチは美容師サイドの失敗がビビリ毛に直結しやすいのです。髪の状態の見極めは経験値の差が大きいため、ブリーチが得意な美容師さんを選びましょう。
ヘアアイロンなどによる熱ダメージ
アイロンによってビビリ毛になる原因は、熱によるタンパク質変性です。髪は100℃以上の加温が繰り返されると、髪の内部のタンパク質が部分的に変性して固くなり、空洞が増加します。
タンパク質の熱変性は、卵を加熱するとゆで卵になるのと同じ原理です。
タンパク質の熱変性で固くなった髪に、さらにパーマ(デジタルパーマ)や縮毛矯正をかけると一気にダメージが表面に現れてしまいます。結果としてビビリ毛になってしまい、おしゃれを楽しむつもりが悲しい結果になってしまうこともあるのです。普段アイロンやコテをよく使う方は、パーマ(デジタルパーマ)や縮毛矯正をかける際は美容師さんに伝えるようにしましょう。
ビビリ毛になってしまったときの対処法
ビビリ毛になってしまったら、完全に元に戻すのは難しいです。カットをしながらキレイな髪にしていくというのが一番理想的。しかし、「カットをしないでなんとかしたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
ビビリ毛を放っておくと、髪の毛が切れたり、さけたりして髪のダメージがさらに悪化してしまう可能性があります。ビビリ毛になってしまった箇所を改善させる方法を美容室でのダメージケアとセルフケアに分けて解説していきます。
プロの力を借りたり、セルフケアを継続することで手触りや見た目印象の変化は期待できるので、あきらめずに対策を取り続けることも重要です。
【美容室でのダメージケア】ビビリ毛直しを行っている美容院でケア
美容室では「ビビリ毛」に対してのトリートメントや髪質改善メニューを提供しているサロンもあります。サロンにもよりますが縮毛矯正と同じ工程で施術をして、見た目と質感をできるだけよい方向になるよう、髪の内部にアプローチして見た目印象の変化をもたらすためのケアです。
上手な美容室であればビビリ毛のチリチリとした質感の印象変化が期待できます。しかし、この対処法は髪の傷みを増やすというリスクが伴い、傷んだ髪がきれいに直るわけではなく、見た目も思い通りにいくとも限りません。
ビビリ毛直しをして「良くなった」と感じていただける方もいれば、「特に変わらなかった」、もしくは「ダメージが進行してしまった」と感じられる方がいるのが事実です。おすすめできない場合もあるので、まずは美容師さんに相談してみてはいかがでしょうか。
【美容室でのダメージケア】ビビリ毛をカットする
最終手段ですが、傷んでしまった部分はカットしてしまいましょう。一度傷んでしまった髪の毛は元通りになることがありません。髪全体がビビリ毛になってしまったときは、「すべて切る」という選択をすることは難しいと思います。
しかしとくに傷みがひどい部分だけでもカットをして、ダメージを可能な限り軽減させながら理想の髪型を目指していくことも検討してほしい対処法になります。
【セルフケア】日頃のヘアケアをしっかり行う
ビビリ毛になってしまったときの対処法として、日々のセルフケアがかなり重要になります。
美容室に行くのは多い方でも、年間12回程度ではないでしょうか。この12回で質の良いサロントリートメントをしたとしても、超ダメージ毛のビビリ毛には足りません。
普段のセルフケアで少しずつ髪に必要な成分を補いましょう。セルフケアアイテムは髪の保湿成分やたんぱく質などの必要な成分がしっかりと入っているものがおすすめです。
365日から年間で行く美容室の回数を引いた日数のセルフケアが、ビビリ毛になってしまったときの重要な対処法になります。
パーマやカラーも楽しみたい!ビビリ毛の予防策はある?
「髪が傷むからパーマやカラーはやめよう…」と諦めるのではなく、「パーマやカラーもしておしゃれを楽しみたい!」ですよね。パーマやカラーも楽しみたい方は、傷む前のケアや施術が重要です。
ビビリ毛とはどういう状態?の見出し内などでも説明したように、髪は死滅細胞なため一度傷んでしまうと元には戻りません。いかに傷ませずにパーマやカラーを繰り返せるかが重要になります。
ビビリ毛の予防策として、髪を傷ませないようにしましょう。そして、おしゃれを思う存分楽しんでいただきたいです。
パーマやカラー前の前処理
ビビリ毛の予防策として美容室でパーマやカラー、縮毛矯正をかける前に前処理をしてもらいましょう。パーマやカラーの前に、髪の主成分であるケラチンやコラーゲンなどの成分が入ったトリートメントをしてもらいます。
パーマやカラーの前処理をすることで、ダメージを少しでも抑えることができます。美容室でパーマやカラー、縮毛矯正をかける前には、前処理をしてもらえるように美容師さんに相談してみてください。
施術前に自分の髪の状態を美容師さんに伝える
ビビリ毛を予防するために、自分の髪の状態をしっかり美容師さんに伝えましょう。髪の毛はカラーやパーマを繰り返したり、アイロンを使用したりすることで、ダメージを蓄積していきます。「2年前のことだから伝えなくても大丈夫」と思っても、毛先に施術の履歴が残っていることもあります。
また日々の生活の中で常に髪の状態は変わっていきます。初めて行く美容室でも行き慣れている美容室でも、現状の髪の状態をしっかり美容師さんに伝えることが大切です。
アイロンやコテを使いすぎないようにする
アイロンやコテを使いすぎてしまうと、熱ダメージを蓄積してしまいます。
アイロンやコテは高温の熱で、髪の毛の形を変えます。アイロンによるダメージの蓄積の節でも説明したようにタンパク質の熱変性で固くなり、ダメージが深刻な場合ビビリ毛になりやすくなっています。
アイロンやコテを使うときは、オイル系の洗い流さないトリートメントをつけるのもおすすめです。また髪の傷み具合によってアイロンの温度を変えたり、使い方に気をつけたりすることも予防になります。アイロンやコテを毎日使うという人は特にセルフケアに力を入れるだけでなく、一度使用頻度も見直してみましょう。
ビビリ毛にはKYOUGOKU製品で美容室クオリティのケラチントリートメント
ビビリ毛には、髪の保湿成分ケラチンやたんぱく質などの必要成分がしっかりと入っているケアアイテムがおすすめです。超ダメージ毛のビビリ毛は、髪の内部組織が破壊されていてスカスカな状態になっています。だからこそ髪の内部に必要な成分をしっかり補ってから、必要な成分が流れ出ないようにコーティングすることが重要です。
365日から年間で行く美容室の回数を引いた日数のセルフケアが、ビビリ毛になってしまったときには大切になります。ビビリ毛のセルフケアにおすすめなKYOUGOKU製品を3つ紹介します。
KYOGOKU ケラチンブースト+トリートメント (髪質改善パウダー)3g
(参考:KYOGOKU ケラチンブースト+トリートメント|KYOUGOKU)
なんと言っても、1番おすすめしたいのがKYOGOKU ケラチンブースト+トリートメント です。
KYOGOKU ケラチンブースト+トリートメントは、特殊製法によって人毛から抽出したケラチン蛋白をパウダー化したトリートメントです。羊毛や他のケラチンと比較して毛髪への吸着性がよく、シスチン補給に優れています。シスチンはケラチン内に含まれる18種類のアミノ酸の一つで、アミノ酸を補修すると髪の保湿力回復や表面のツヤを取り戻せます。
そのため、髪の内部組織がスカスカな状態のビビリ毛に内部から補修してくれます。パウダータイプのトリートメントなので、シャンプー後にそのままつけて使っても、トリートメントに混ぜて使うこともできます。
使用頻度の目安は1週間に1回なので、スペシャルケアとして一度試してみる価値はあるのではないでしょうか。
KYOGOKUケラチンミスト(導入美容液ミスト) 原液100% 洗い流さないトリートメント 美容室専売品 内部補修 髪質改善 ダメージ補修 ケラチントリートメント
(参考:KYOGOKUケラチンミスト|KYOUGOKU)
KYOGOKUケラチンミスト(導入美容液ミスト)は髪に欠かせないケラチンをミスト状にしたアイテムです。粒子の細かいミストタイプのトリートメントなので、浸透力が高く即効性が期待できます。
タオルドライ後につけて使う、洗い流さないトリートメントです。ヒートプロテクト処方でドライヤーの熱から守ってくれます。さらに保湿成分やエルカラクトンという成分が配合されており、毛髪と結合し、髪の毛を優しくコートすることで手触りが良くツヤのある髪の毛に導きます。
寝癖直しとしても使用できるのも嬉しいポイントです。
KYOGOKUケラチンフォーム
(参考:KYOGOKUケラチンフォーム|KYOUGOKU)
KYOGOKUケラチンフォームは、ケラチンをフォーム(泡)状にして髪に浸透しやすくしたアイテムです。
シャンプー後に軽く水気をきった髪によく揉みこみ、洗い流さずにトリートメントを重ね付けするというインバスタイプのトリートメントになります。
シャンプー後、髪の毛のキューティクルが開いている状態でしっかり栄養を入れ込むので、浸透力が高く即効性が期待できます。また、KYOGOKUケラチントリートメントと併用して使うとより効果的です。
ブリーチやカラー、縮毛矯正などをする前後にしっかり取り入れいてると、髪の毛のダメージや仕上がりが大きく変わってくるのでおすすめです!
まとめ
ビビリ毛になってしまう原因はさまざまですが、一度ビビリ毛になった髪のコンディションはなかなか元に戻りません。そのため、ビビリ毛を放置せずに適切なケアを行うことが重要です。
美容室でのダメージケアやセルフケアを適切に継続して行うことで、ビビリ毛の見た目や手触りなどを改善し、健康的な髪へのアプローチが可能です。
また、パーマやカラーを楽しみたい方も、適切な前処理や施術前に髪の状態を美容師に伝えることで、ビビリ毛になる前にダメージを最小限に抑えることができます。日常的なダメージを考えると、アイロンやコテの使用についても注意が必要です。
ビビリ毛を予防し、健康的な髪を保つためには、日々の適切なケアと日常のヘアケアの配慮が欠かせません。その上で、髪を楽しみながらおしゃれを存分に楽しむために、できることから始めてみましょう。