美容室でヘアカラーした後、「今日はシャンプーしないでくださいね!」と言われたことはありませんか?
昔はヘアカラーのあと24時間は空気に触れて酸化しながら色が定着していくので、それまでは洗わない方が色の持ちが良くなると言われていますよね。
今日はカラーリングをした当日にシャンプーをした時としなかった時で色持ちは変わるのか、美容師がご説明します。
「すぐに洗ってしまったら色が落ちるんじゃないの?」「ヘアカラーの後は髪が傷んでるし色が落ちやすいから、あまりシャンプーしない方が良いかな?」そんな疑問にお答えします。
Contents
ヘアカラー剤の種類はいくつある?
カラー後のシャンプーの落ちについて説明する前に、まずはヘアカラー剤の種類による染料の違いについてご紹介します。
実は使用するカラー剤によって
染料の種類が変わると「色の入る仕組み」「落ちる仕組みが」違ってくるのです。
酸化染料
酸化染料(1剤)と過酸化水素(2剤)を混ぜて染めるヘアカラー剤の中に入っている染料でジアミン色素が使われています。
酸化重合と言う仕組みで、1剤と2剤を混ぜると酸素が発生して色が発色。
髪の中の染料は留まりやすく色持ちが良いです。
発色も自然で良くも悪くも自然なので、人によっては色味が弱く感じることもあります。
この酸化で、かつてはヘアカラー施術後も空気酸化していくと言われてきましたが、
あくまでもここの酸化は「アルカリで開いている状態でキューティクルの内部に薬液が浸透しているときに2剤から発生する酸素で酸化して発色する」もの。
最近は、薬液を洗い流してしっかり乾かし、キューティクルが閉じている時に、空気中の酸素で酸化して髪の内部の色素の定着が進んでいくとは考えにくい、と言われるようになってきています。
直接染料
酸化染料ではなかなか再現できない色を、直接入れる染料です。
色味が綺麗に発色するのですが、分子の大きさが小さいのですぐに抜けてしまうデメリットもあります。
酸化などはせず、最初からその色の薬剤になっています。
塩基性染料、HC染料
ヘアマニキュアや、ヘアカラートリートメントに配合されている染料です。
個の塩基性の染料は髪の毛内部のタンパク質を破壊して色を入れるのではなく、髪の毛の表面に色を乗せるイメージなので、色持ちは良くありませんが、髪の毛へのダメージもないと言っていいほど負担が少ないです。
大体、染めてから褪色は始まり、2~3週間でとれるものが多いです。
ヘアマニキュアは髪の表面をコーティングするように染まります。
HC染料は髪の内部に入りやすく落ちやすいので、一時的に楽しむヘアカラーに向いています。
どちらも大きな「くくり」で言うと、直接染料の仲間です。
それでは今回は、美容室で最も一般的な酸化染料を使って染めた後のシャンプーについて、お伝えしていきます!
ヘアカラー後にシャンプーをしてしまったら色落ちするの?
ヘアカラー後にシャンプーをしてしまっても、大丈夫です!
ただその後に注意して欲しいのは、しっかりと髪を乾かすことです。
ヘアカラー後のシャンプーで、泡に色がついていたり、タオルが染まったりした経験はありますか?
むしろ、髪の表面に残っているヘアカラー剤の残りは、なるべく早く落とし切った方が良いと思います。
ヘアカラー剤はアルカリ性なので、髪の表面にずっとついているとキューティクルが開いた状態になっているのです。
なんならそこから退色していったり、手触りがゴワゴワしてしまうので、なるべくきちんと洗って残っている薬剤を早く流してしまいましょう。
ヘアカラーの施術後、しばらく髪の毛はアルカリ性に傾いている状態にあります。
ですがその後、時間をかけてゆっくりと通常の弱酸性の状態に戻っていくのです。
美容室でヘアカラー後にアルカリ除去、もしくは残留薬剤を除去するケアメニューがある場合は必ずやってもらいましょう。
「アルカリ性に傾いている状態」でもキューティクルが開いているのですが、プラスして髪が濡れていると、さらにキューティクルが開き傷みやすいのです。
KYOGOKU シグネチャーシャンプーの中にはヘマチンと言う成分が入っていて、残留アルカリを中和して、活性酸素の発生を防いでくれます。
普段お使いのシャンプーに混ぜて使うこともできるので、1本あると重宝するでしょう。
当日シャンプーして髪の汚れを落とした後は、軽くコンディショナーやリンスをつけて流して、すぐに髪を乾かしましょう。
髪を乾かすときは、なるべく根元から毛先に風をあてて乾かすとキューティクルが整います。
上から下にキューティクルを閉じていくイメージで乾かすと、艶も出てダメージも防げますよ。
直接染料の場合
色味が落ちやすい直接染料の場合は、どうしてもシャンプーのたびに色が流れ出てきやすいものです。
カラーバターや、カラートリートメント、カラーシャンプーに使われている直接染料は、洗えば徐々に染料が流れ出てしまうものだと最初から考えてください。
なので、色落ちの過程を楽しめるデザインにしていくか、まめに美容院へカラーリングをしに行くかになってしまいますが、頻繁に美容院へ行くのは時間も金銭的にも大変ですよね。
自宅のセルフケアで市販のカラー剤で自分で染める補応報もありますが、ムラになってしまったりダメージが
KYOUGOKU カラーシャンプーは、毎日使えるカラーシャンプーです。
色味も3色あって、寒色系、ピンク系、ベージュ系どの色でも髪を綺麗に見せてくれます。
特にブルーパープル、ピンクパープルは黄色みを飛ばしてくれるのでおすすめです。
シャンプーの度に気になっていた色落ちが、カラーシャンプーで洗うと逆に色が入っていくので、お風呂上がりが楽しみになります。
カラー後のシャンプー2日目の正解
2日目も、しっかりシャンプーして大丈夫です。
頭を濡らしたときに、まだヘアカラー剤の匂いが残っていませんか?
美容室でカラーリングしたあと、2、3日間、髪を洗うときにカラーの匂いが残っている時がありますよね。
そういう時は特にしっかり洗い流して落としていきましょう。
耳の後ろ、つむじ回り、結構洗い残しが出やすい場所です。
シャワーの温度は熱すぎない36°〜38°で、しっかりすすいだら、シャンプーをしていきましょう。
そして髪の毛同士が絡まらない程度にコンディショナーやトリートメントをつけて流し、必ずドライヤーで最後まで乾かしてください。
「カラーで傷んだ髪を補修」する前に、残留薬剤を除去する方に集中しましょう。
残留薬剤が髪に残っている状態で上からたっぷりコーティングしてしまうと、薬剤をずっと髪に閉じ込めてしまう可能性があります。
ヘアカラー後のシャンプー3日目の正解
3日目も、引き続きシャンプーして頂いて大丈夫です。
ちなみに、ヘアカラーの施術中にしっかりと酸化重合(髪の毛の中で薬剤が酸素と反応して発色すること)していれば、カラー当日から毎日シャンプーしても色持ちはほとんど変わりません。
直接染料は、分子量が小さく、流れ出ていきやすいので、シャンプーのたびに色落ちします。
そんなときに染料を補ってくれるのは、カラーシャンプーです。
シャンプーの中に直接染料が入っているので、洗う度に色が入っていきます。
KYOGOKUカラーシャンプーは、ピンクパープル(PP)、ブルーパープル(BP)、ブロンド(BL)の3種類から選べます。
アッシュ系のヘアカラーをされた方はブルーパープル、ピンク系のカラーをされた方はピンクパープル、ベージュ系のヘアカラーをされた方はブロンドにピンクパープルを混ぜると柔らかい綺麗な質感に。
ヘアカラー後1週間くらい経過したら、髪に優しい洗浄力の強すぎないシャンプーにシフトしていきましょう。
髪の毛全体に栄養を補給しながら艶を出すシャンプーやトリートメントを使うことで、髪色がまた綺麗に見える効果もあります。
髪が健康な状態であることは、次の施術のパフォーマンスも上がります。
KYOGOKU シグネチャーシャンプー は、お手持ちのシャンプーやカラーシャンプーにも混ぜて使えるのでコスパも良く、高濃度美容液が入っているので洗う度に髪が美しくなります。
セルフカラー後のシャンプーの注意点
セルフカラーをされる場合、ほとんどの人がアルカリ除去のケアまではできていないと思います。(美容室だとPH調整剤などのケア剤で除去するのですが…)
様々な事情でどうしてもセルフカラーをしたいときは、
- 伸びてきた根元だけに塗りましょう。
- 塗布は遅くても20分以内、その後の放置時間を守りましょう。
- お湯を少しずつ加えてしっかり乳化してから流して下さい。
- できればPH調整剤や、ヘマチンを使ってアルカリ除去すると良いです。
- シャンプーはしっかり2回しましょう。
- 2、3日は重ためトリートメントはしないようにして下さい。
- すぐにきちんと乾かしましょう!
カラー後は薬剤をきちんと落とす!が基本です。
シャンプーで落としたり、PH調整剤やヘマチン配合のシャンプーで中和することで、薬剤を無害化することができます。
市販のカラー剤に、トリートメントが付属品としてついていることもあると思うのですが、髪の中にアルカリの薬剤が残っている状態で上からがっつりコーティングするよりも、ヘマチン配合のシャンプーを使う方がいいでしょう。
トリートメントは指通りが良くなる程度つけるだけにし、2、3日はヘアパックなどは避けましょう。
完全に薬剤が髪から抜けた状態になり、自然に髪が弱酸性に戻ったら、髪の修復をしてくれるしっかりめのシャンプーとトリートメントを使っていってくださいね。
KYOGOKU シグネチャーシャンプーは、残留アルカリを中和して、活性酸素の発生を防ぐ効果があるシャンプーです。
お手持ちのシャンプーに混ぜてお使い頂けるものなので、セルフカラー後のシャンプーに混ぜて使うのもいいですよ。
ヘアカラー後のシャンプーは毎日した方がいい?
結論から言うと、ヘアカラーの後は毎日シャンプーして下さい。
発色の良い直接染料(ヘアマニキュアなど)の場合はどうしても落ちてきやすいのですが、
一般的に髪を染める時に使うアルカリのヘアカラー剤は、髪の内部で1剤と2剤が反応して、多少シャンプーしたくらいでは落ちない仕組みになっています。
そして薬剤は、微量でも髪の表面に残っていると、髪に良くないのです。
将来のダメージを防ぐために、きちんと薬剤を落として欲しいのでシャンプーは必要。
キューティクルが鱗のようになっているところの隙間に薬剤が残りやすいので、きちんと髪全体にシャンプーを泡立てて落としていきましょう。
ヘアカラーメーカーさんに聞いたところ、シャンプーは毎日しても2日に1回にしても、退色のスピードに大きな差はないそうです。
それなら洗う度に手触りが良くなるシャンプーで、毎日スッキリと洗ってケアした方が良いですね。
ヘアカラー後はトリートメントだけがいいの?
ぜひ、しっかりとシャンプーで髪を洗ってください。
髪の表面に薬剤が残っている状態でトリートメントをするのは、薬剤が髪のキューティクルの隙間や頭皮の毛穴に入り込んだまま閉じ込められている状態にするということ。
洗い流せてない薬剤は、活性酸素を生み出して頭皮や髪を老化させてしまいます。
ですのでシャンプーの後のトリートメントは、髪の残留薬剤がしっかり落ちた時期から始めましょう。
染料が落ちていくのは、悪いことばかりではありません。
色味を赤からアッシュ系などに変えたい時、染料が残っていると、ヘアカラー剤だけでは色を変えにくいのです。
なので、色味の強いアッシュ系やピンク系で染めたあと、1ヶ月くらい経って色味を変えたいとなったら、自然に落ちてくれている方がカラーチェンジしやすいです。
髪の状態が良い方が、色も綺麗に見えますし、次の施術の仕上がりも良くなります。
まとめ
ヘアカラーの後も、毎日シャンプーをしてOKです。
ヘアカラー後はきちんと髪を乾かしましょう。
しっかりコーティングするトリートメントは、残留薬剤を完全に落としきった後から始めましょう。
カラーシャンプーで色味を補いながら髪色を楽しんでいきましょう。
以下の記事では、おすすめのカラーシャンプーを紹介しているので参考にされてください。
以上の点を気を付けて、ヘアカラー後のケアをしてみてくださいね。
カラー後のシャンプーでよくある質問
- 髪を染めた後は何日洗わない?
-
髪を染めた当日に洗って問題ありません。シャンプーした際に色が出ますが、これは髪の表面に残った余った色素のため、髪本来の色持ちに影響を与えるものではありません。大事なのは、シャンプー後にしっかり髪を乾かすことです。衛生面でも良くないため、カラー後も毎日シャンプーで洗髪しましょう。
- 1日髪を洗わないとどうなる?
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すぐに何かの症状が現れるわけではありませんが、髪には残留薬剤が残っています。シャンプーでしっかり落とさないと、髪がゴワゴワしたり頭皮の健康状態に影響が出る恐れがあります。ヘアカラーの薬剤は簡単に落ちない仕組みになっているため、数日間かけてシャンプーで落とす事が大切です。
- 髪を染めたらお風呂は何時間後がいい?
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一般的には48時間が理想と言われていますが、何時間後でも構いません。ヘアカラーの施術中にしっかりと酸化重合(髪の毛の中で薬剤が酸素と反応して発色すること)していれば、カラー当日から毎日シャンプーしても色持ちはほとんど変わりません。
- 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
- 美容学校の技術講師
- 2年連続ホットペッパービューティー
人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。 美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。 現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。
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