ヘアカラーは1剤と2剤を混ぜて作ります。
オキシとは2剤のことで、1剤と混ぜることによって薬剤を反応させます。
3%・6%などいろいろと種類がある中、正しい選び方はできていますか?
今回はカラーで必ず必要な「オキシ」の使い分けや割合などを解説していきます。
オキシとは?
カラーの2剤と呼ばれる「オキシ」。
その主成分は過酸化水素水と呼ばれるものです。
過酸化水素水は、1剤の中のアルカリ剤と混ぜると反応して酸素を発生させます。
その酸素によって二つの働きがあるのです。
- メラニン色素を破壊し、髪色を明るくする
- 酸化染料を発色させる
カラーの反応は以下のように進みます
- 最初の10分で、アルカリ剤がキューティクルを開き、髪の中に浸透していきます。
- 20分までの間に、1剤(アルカリ剤)と2剤(オキシ)が化学反応で酸素を発生させ、メラニン色素を壊して脱色をしていきます。
- 30分までの間に、髪の中で色素を発色させる酸化重合がおきて、色素細胞がどんどん大きくなっていきます。色素細胞は膨らむとキューティクルの外側に流れ出ないようになるので、髪の内部にしっかりと定着していくのです。
それぞれ髪の状態と作りたい髪色に合わせて、適切なオキシを選ぶことが大事です。
3%・6%違い
6%のオキシは、黒い髪を明るくしたいとき、黒髪と白髪の両方を明るい色に染めたいときに使います。
力も強いので、ダメージも大きくなってしまいます。
3%のオキシは、色味を発色させたいときに使用します。
髪色を明るくする力を必要としない既染部に、色味を入れたいときによく使われます。
6%の力で薬剤を作用させるより、髪へのダメージがありません。
明るくする力 | 発色する力 | ダメージ | |
6% | 強い | 弱い | 強い |
3% | 弱い | 強い | 弱い |
メーカーでの違い
昔、オキシはどのメーカーを使っても同じだと言われていたこともありました。
しかし今は、各社それぞれに違いがあります。
粘度もメーカーごとに違いますし、ダメージをなるべく低くするための成分が入っているものなども。
メーカーによって、発色の良さや手触りに違いが出るようになってきました。
粘度が固すぎず柔らかすぎずにちょうどいいとカラー剤の操作性(伸び)が違うので、必要以上に髪を梳かさなくてよくなります。
実はこれも、カラーの技術にすごく重要なんです。
コーミングの時にどうしてもキューティクルが傷ついてしまいやすいので、梳かす回数は少なければ少ない程いいからです。
また基本的には1剤(アルカリ剤)と同じメーカーを使うことをおすすめします。
同じメーカーの方が、1剤と2剤の良さがきちんと発揮できるように開発されているので、求める発色や手触りなどが実現されやすくなっているのです。
濃度の設定や比率
では具体的にどの場面にどの濃度のオキシをどんな割合で使うのか、お伝えしていきます。
基本的な割合は、 1剤(アルカリ剤)+2剤(オキシ) 1:1
- 6% 黒髪を明るくする時に使います
- 3% 髪の毛のメラニン色素は削らずに、色だけ発色させる時に使います
1剤に対して2剤(オキシ)2倍の割合で作るのはこんなとき
- 1剤(アルカリ)が12レベル以上の明るさのとき
明るくするためのアルカリがたくさん入っているので、オキシの量を増やしてしっかりとアルカリを反応させます。
- ブリーチ剤を使うとき
強いアルカリが入っているのももちろんですが、パウダー状のものが多いのでオキシを2倍入れて粘度を柔らかくし、伸びがいい状態にして塗布していきます。
白髪には3%?
白髪が多い髪の毛で、地毛の色を明るくせずに白髪だけに色を入れたいときは、3%を使います。
白髪をぼかすようなデザインのときにおすすめです。
また、白髪ぼかしのハイライトを細かく入れた後に、オンカラーをするときも3%のオキシで染めていきます。
逆にしっかり濃い色で白髪をしっかり染めたいときは、メラニン色素を壊す必要はなくても酸化染料を反応させる力がたくさん必要なので6%のオキシを使用します。
KYOGOKUのオキシについて
KYOGOKUプレミアムオキシは、柔らかめのテクスチャーで薬剤が伸びやすく、最低限のコームスルーで均等に塗布しやすい2剤です。
しかも「金属イオン」を封鎖してくれることで髪への負担も軽減してくれます。
また、髪の毛や頭皮を保護する油分も配合しているので保湿効果もあり、頭皮のひりつきなども暖和してくれるような工夫がされています。
KYOGOKU IROMEとの絶妙なバランスが追求されていて、肌に優しく、カラー施術後はしっとりとソフトな感触に仕上がるように作られています。
オキシを使い分けてきれいなカラーをつくろう
6%、3%、の違い、またメーカーによる違いもある「オキシ。」
きちんとその時に合った適切な使い分けで、ぜひ、綺麗なカラーを髪に作り出していってください。
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