カット用のハサミは、美容師にとってなくてはならない、大切な仕事道具の1つです。
美容師として仕事を行う上で、このハサミ選びはとても重要な項目です。
今回は、美容師のためのハサミ選びとお勧めの人気ブランドについて解説していきます。
新しいハサミが欲しい方や、これからカットの練習をしたりスタイリストデビューする方は必見の内容です!
ハンドルの違いと特徴
次に解説するのは指をかける部分のハンドルと呼ばれる場所についてです。
このハンドル部分は、大きく分けて2種類に分かれます。
それぞれに特徴があったり違いがあるので解説していきます。
メガネハンドル
メガネハンドルとは、指を入れる2つのハンドルが同じ大きさのもののことを指します。
左右対称で、表裏も刃の向きは違いがありますがどちらでも使える自由度の高いハサミです。
ただ使い方に自由度が高い反面、使いこなすには多少の慣れも必要なハサミでもあります。
オフセットハンドル
オフセットハンドルとは、メガネハンドルと違い、2つのハンドルの大きさが異なり、段違いにズレているもののことを指します。
美容師がハサミをもつ手の形にフィットするようになっているので、開閉をスムーズに行うことができます。
メガネハンドルとオフセットハンドルどちらを選ぶべき?
基本的なハサミの動作であれば、オフセットハンドルのほうが開閉が安定します。
ブラントかっと以外にも、チョップカットやスライドカットなどの技法でハサミの握り方を変える場合は、持ち方を変えやすいメガネハンドルが使いやすいでしょう。
価格は形が特殊なオフセットハンドルのもののほうが、メガネハンドルよりも高価な傾向にあります。
美容専門学校の教材にはメガネハンドルが採用されていることが多いので、使い慣れている人も多いのではないでしょうか?
慣れている形状のハサミを使うのが一番ですが、今後やりたいカット方法も視野に入れて検討していくと良いかもしれませんね!
インチ数とは?
ハサミを選ぶ時に必ず確認しておかなければならないのが、ハサミのインチ数です。
インチ数とはハサミの刃の先端から、指をかける部分までの全長のことです。
1インチが約2.5cmですので、例えば7インチのハサミは18.5cmとなります。
インチ数の選び方
必ずそうでないといけない事はありませんが、インチ数を選ぶときは自分の手の大きさや指の長さに合わせて選ぶと仕事がしやすくなります。
ただ、細かい仕事をするときはインチ数の少ない小さなハサミが向いています。
その他、刈り上げを行う際は、面をきれいに出したいので、いちどにたくさんの面が切れるインチ数の大きなハサミが使いやすかったりします。
そのため手の大きさのほかに、用途によってもインチ数を使い分ける美容師さんも多くいます。
美容師にハサミは何本必要?
美容師にハサミは何本必要?という議論は時々起こります。
これには、明確な答えはありませんがいくつかの判断基準を解説してみます。
まず基本的にハサミは1つあればカットはできます。
髪の毛をすくのも、厳密に言えばすきバサミがなくてもできてきまいます。
ただ、効率を良くしたり、精度を高めるには複数のタイプのハサミを用意しておいた方がいいのは確かです。
そのほか、ハサミは定期的に研ぎのメンテナンスを行う必要があります。
使用頻度にもよりますが、数ヶ月に1回はメンテナンスへ出すので、その間のスペアのハサミもあると便利でしょう。
持っておくべきハサミの種類と本数
これはあくまでも一例ですが、以下の本数を揃えておけば、大体の人は問題なく仕事ができるのではないでしょうか?
・ブラント用シザー2丁
・スライド用のシザー2丁
・セニング用のシザー3丁
セニングは間引ける率の異なる3種類があれば効率が良いと思います。
ただ、これだけの本数を揃えようとすると、かなりの高額になってしまいます。
スタイリストになりたての頃に揃えるのは大変なので、徐々に本数を増やしていきましょう。
ハサミの価格
美容師のハサミの価格は、安いものであれば数千円から買うことができます。
また、逆に高価なものになると、数十万するものまであって、かなりの差があります。
多くの美容師が使っているハサミの平均は、だいたい4〜5万円程度が平均だと思います。
しかし、なぜここまで差が出るのか?という疑問を持つ方もいますよね?
ハサミの値段が決まる要素は、以下の3点です。
・ハサミの材質
・ハサミの形状
・ハサミを作る人件費
まず、ハサミの材質についてです。
使用する金属によって金額に差が出ます。
ただ、ハサミ1丁の重さは50グラム程度なので、そこまで大きく変化することはありません。
次にハサミの形状です。
機械でパーツを作れるようなシンプルで、量産できるデザインは制作コストを低く抑えることができるので、比較的安く買うことができます。
しかし左利き用であったり、オフセットの特殊な形状のものだと、生産数が少なかったり機械でては作れなかったりするため、どうしても高価になります。
最後は作る人件費です。
いわゆるハサミの職人さんの人件費が、実は価格に大きく反映されます。
ハサミ職人が1日に作れるハサミの本数には限りがあります。
ハサミの表面を鏡面仕上げにするだけでも何時間もかかったりするので、綺麗で手が掛かったハサミほど高価になります。
おすすめ人気ハサミブランド
ではここで、オススメのハサミのブランドをいくつか紹介します。
UTUMI
出典:UTUMI
美容学校の教材としても良く選ばれているUTUMIというメーカーです。
使いやすいシンプルなデザインと、高い耐久性が特徴です。
ナルトシザー
出典:ナルトシザー
50年以上の歴史があるブランドです。
切れ味が非常にいいのが特徴で、カットの断面が綺麗なためダメージ毛になりにくいのが特徴です。
はさみのルミエール
出典:はさみのルミエール
腱鞘炎になりにくい力を持って必要としない設計になっているのが特徴です。
1日にたくさんのお客様を担当する美容師からは熱い支持を獲得しています。
メンテナンスなどのフォローも手厚いので安心できるメーカーです。
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- 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
- 美容学校の技術講師
- 2年連続ホットペッパービューティー
人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。 美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。 現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。