「ヘアカラーの色落ちが早い…」と感じることはありませんか?
色落ちが早いと感じている方にはカラーシャンプーがおすすめです。
髪を染めたあと、色落ちを防ぐために効果のあるカラーシャンプーですが、正しい使い方を知らずに洗ってしまうと、本来の効果を発揮できません。
そこで今回は、カラーシャンプーの効果を最大限に引き出す使い方を紹介します。
洗い方のコツや泡立てるポイントについても解説するので、正しい使い方をマスターして、ヘアカラーの美しさを保ちましょう。
Contents
カラーシャンプーとは?
カラーシャンプーとは、髪を染める色素を含んだシャンプーのことです。
カラーシャンプーで髪の毛に色素を補充すれば、ヘアカラー後の髪色キープをすることが可能です。
髪色を長持ちさせる以外にも、カラーシャンプーの配合成分によっては、「赤みを抑える」「黄ばみを飛ばす」「ツヤを出す」といった働きもあります。
さらに、髪の状態によっては、カラーシャンプーで洗髪することによって、カラーチェンジも可能です。
カラーシャンプーの正しい使い方
カラーシャンプーは、基本的に通常のシャンプーと使い方は同じです。
ただし、色落ち防止のために気を付ける点がいくつかあります。
ここから、カラーシャンプーの効果的で正しい使い方について解説します。
STEP.1 ブラッシングする
シャンプー前にブラッシングをして、髪に付着したホコリや絡まりをとっておくと、予洗いの際に髪の汚れを落としやすくなります。
髪に汚れが付着していると、シャンプーの泡立ちが悪くなる原因になるので、丁寧に髪をとかしておきましょう。
STEP.2 丁寧に予洗いする
カラーシャンプーは色素が入っている分、通常のシャンプーより泡立ちにくいものです。
カラーシャンプーをする前には、シャワーで頭皮をよくすすぎ、入念に汚れを落としましょう。
高温のお湯で髪を流してしまうと、カラーの色素も流れてしまうので、ぬるま湯がおすすめです。
2分~3分かけて丁寧に予洗いすることで、髪の汚れの約7割を落とすことが可能です。
汚れをしっかり落としておけば、カラーシャンプーの泡立ちがよくなり、カラーシャンプーの色素が浸透しやすくなります。
STEP.3 しっかり泡立てる
カラーシャンプーの泡立ちが悪いと染まりにくくなるので、きめ細かい泡で髪を包み込みながら洗うのがポイントです。
もこもこ泡で洗うことで、髪への摩擦を減らせるというメリットもあります。
シャンプー剤に水と空気を混ぜるようなイメージで、手のひらでしっかりと泡立てましょう。
泡を髪全体に均等に広げたら、指の腹で優しくマッサージします。
STEP.4 泡パックで放置する
泡を髪全体になじませて、泡パックをすると効果的です。
泡パックをすると染料が髪に浸透しやすくなり、色の入りがよくなります。
泡を髪全体にまんべんなく伸ばして、3分〜5分ほど時間を置きましょう。
カラーシャンプーによって放置時間は違うので、説明書を確認して放置時間を決めます。
説明書に記載されていない場合は、5分~10分が目安です。
STEP.5 十分に洗い流す
放置した後は、色の付いた水が出なくなるまで、十分に洗い流しましょう。
すすぎが足りないと、タオルや枕に色移りする原因になります。
また、カラーシャンプーが残っていると、頭皮トラブルにつながるので注意が必要です。
STEP.6 トリートメントをする
最後に、トリートメントでケアをしましょう。
カラーシャンプーは、色素を入れることが目的なので、ダメージケア成分はあまり入っていない商品が多いです。
そのため、カラーシャンプーを使用した際には、しっかり保湿やダメージケアできるトリートメントを使用することをおすすめします。
トリートメントをなじませた後、しばらく時間を置くことで、髪の保湿・補修効果を高められます。
STEP.7 ドライヤーで髪を乾かす
トリートメントまでしっかり落としたら、タオルドライとドライヤーを行います。
そのため、お風呂上がりはできるだけ速やかに髪を乾かすように心がけましょう。
髪のパサつきが気になる方は、アウトバス用トリートメントの使用がおすすめです。
カラーシャンプーの効果を最大限に引き出すポイント
これから紹介する4つのポイントを押さえてカラーシャンプーをすると、より色持ちが良くなります。
特にしっかりと色をキープしたいときに試してみてください。
POINT.1 髪の毛はしっかりとシャワーで濡らして、髪の毛表面の汚れを落としましょう。
カラーシャンプーを使用する前は、しっかりとシャワーで髪の毛を濡らしてから使用するようにしましょう。
髪が必要以上に濡れている状態でカラーシャンプーを使用すると、水分で色が薄くなってしまい、効果が半減してしまいます。
シャワーで濡らした後は余分な水分を絞って、滴り落ちない程度にしてから使用しましょう。
ワックスやオイルなどスタイリング剤が付いている場合は、一度通常のシャンプーで洗い、髪を軽く絞って水気をなくしておきましょう。
※髪の毛が乾いた状態で使用すると、髪に負担を掛けてしまったり、色むらの原因になるので、絶対にやめましょう。
POINT.2 通常のシャンプーの3倍を使用
カラーシャンプーをより効果的に使いたい場合は、通常のシャンプーの3倍ほど使うようにしましょう。
塗布量が少なければ、髪全体にきちんと塗ることは困難であり、色ムラに繋がってしまいます。
POINT.3 目の粗いクシでとかす
洗髪中に目が粗いクシで髪を優しくとかして、髪全体にカラーシャンプーを行き渡らせましょう。
POINT.4 カラーシャンプーと通常のシャンプーを混ぜる
カラーシャンプーと通常のシャンプーの、理想的な割合は1:1です。
ただし、普段のシャンプーをたくさん混ぜるとカラーシャンプーの色素が薄まってしまい、髪に色が入りにくくなることもあります。
色素を薄めすぎないためにも、1:1以上の割合では混ぜないようにしましょう。
【色別】おすすめカラーシャンプー
自分の髪色に合わないシャンプーを選んでしまうと、理想とかけ離れた色味になってしまいます。
ここから、おすすめのカラーシャンプーを色別に紹介します。
紫シャンプー
【紫シャンプーがおすすめの人】
- ブリーチをしている
- 黄ばみを抑えたい
- ホワイト・ベージュ系の髪色
ブリーチやカラー後の黄ばみが気になる方や、退色で黄色くなりたくない場合に、紫シャンプーはおすすめです。
紫は黄色と補色関係にあります。
補色とは、色相環で反対に位置する色のことです。
補色同士を混ぜると、白に近づく特徴があります。
そのため、黄色の反対色の紫のシャンプーを使うと黄色が打ち消され、黄ばみの少ない髪色に保つことが期待できます。
また、紫シャンプーはカラーの色持ちを良くしてくれる効果もあるので、髪色を長くキープしたいときにも効果的です。
ピンクシャンプー
【ピンクシャンプーがおすすめの人】
- ピンク・レッド系の髪色
- ブリーチしていない低明度の髪
- ピンクにカラーチェンジ希望
ピンクシャンプーは、ピンク・レッド系のカラー維持や、手軽にピンクヘアにしたい人におすすめです。
ブリーチしたビビッドなピンク髪や、落ち着いたピンクアッシュ・ピンクベージュなど、ピンク系全般の髪色に適しています。
ブリーチしていない低明度の髪でも、ほんのりピンク色にすることができます。
シルバー・アッシュシャンプー
【シルバー・アッシュシャンプーがおすすめの人】
- グレー・ブルー系の髪色
- くすみ系カラーにしたい
- 赤みを消したい
シルバーとアッシュのシャンプーはほぼ同じですが、色の濃さが異なるため、特徴に少し違いがあります。
シルバーシャンプーは無彩色のため、黄ばみや赤みを抑えることはできません。
ただし、シルバー色を入れることは可能なので、シルバーやグレーに退色させたい人にはおすすめです。
アッシュシャンプーはブルーやグレー・アッシュ系のカラーの人に向いています。
赤みのある髪色を柔らかくくすませてくれるので、寒色系カラーの色落ちをキープしてくれます。
赤みを抑えることもできるので、青系アッシュで赤く褪色しやすい人にもおすすめです。
ブルーシャンプー
【ブルーシャンプーがおすすめの人】
- ブルー系の髪色
- 髪の赤みを抑えたい
- 手軽にイメージチェンジしたい
ブルーシャンプーはブルーの色味を髪に補給し、色落ちしやすいブルー系カラーを維持してくれます。
ブルーシャンプーはアッシュシャンプーと似ていますが、より青色を保ちたい方におすすめです。
また、ブルーシャンプーは色素が入りやすいので、手軽にイメージチェンジも可能です。
オレンジシャンプー
【オレンジシャンプーがおすすめの人】
- オレンジ系の髪色
- ブリーチをしている
- オレンジにカラーチェンジしたい
オレンジシャンプーは、オレンジ系ヘアカラーの色落ちを防ぎ、きれいなオレンジカラーを長持ちさせてくれます。
特に、ブリーチをした髪はオレンジシャンプーと相性が良く、色味の入りを感じやすいです。
ブラウンシャンプー
【ブラウンシャンプーがおすすめの人】
- ブラウン系の髪色
- 黒染めが落ちやすい
- ツヤ髪を目指している
黒髪やダーク系カラーの維持にも効果があります。
さらに、ヘアカラーを長持ちさせるだけではなく、ツヤのある髪へと導いてくれます。
カラーシャンプーの選び方
カラーシャンプーは数多く存在します。
「どのように選べばいい?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そのような方に向けて、ここからカラーシャンプーの選び方を紹介します。
ブリーチ回数に合わせて選ぶ
ブリーチの回数によって、カラーシャンプーの染め上がりは変わってきます。
カラーシャンプーは商品ごとに色素の強さが異なるため、ブリーチした回数に合わせて選びましょう。
逆に、ブリーチなしや1回のブリーチでは、染料が多く配合されているものが向いています。
泡立ちで選ぶ
カラーシャンプーを選ぶ際は、泡立ちの良いシャンプーを選ぶと良いでしょう。
泡立ちが悪いカラーシャンプーだと、髪の毛同士が摩擦を起こしてしまい、ダメージを受けて傷みやすくなってしまいます。
保湿成分で選ぶ
カラーリング後の髪は乾燥しています。
保湿成分が配合されていれば、パサつきを抑えて、潤いのある髪に仕上げてくれます。
カラーシャンプーで使われている保湿成分には、以下のようなものがあります。
【保湿成分】 | 【特徴】 |
アルガンオイル | 水分の蒸発を防ぐ |
コラーゲン | 潤いを与える |
グリセリン | 保水性がある |
シアバター | しっとり感を与える |
ポリクオタニウム-61 | バリア機能があり水分蒸発を防ぐ |
洗浄力で選ぶ
カラーシャンプーは、通常のシャンプーに比べて洗浄力が弱いものが多いです。
なぜなら、髪色が落ちてしまう原因のひとつに、洗浄力の強さが影響しているからです。
洗浄力が高いシャンプーは、カラーが外に流れやすくなってしまいます。
カラーシャンプーで使われている洗浄成分には、以下のようなものがあります。
【洗浄力がやさしい成分】 | 【特徴】 |
アミノ酸系 | 低刺激洗浄力がマイルド保湿効果がある成分表に「ココイル○○」「ラウロイル○○」と記載 |
タウリン系 | 低刺激アミノ酸系よりは洗浄力がやや強いカラーの色持ちを良くしてくれる効果がある成分表に「○○タウリン」と記載 |
ベタイン系 | 植物由来赤ちゃん用シャンプーにも使われる泡立ちが良い成分表に「ラウラミドプロピルベタイン」「ココアンホ酢酸Na」「コカミドプロピルベタイン」と記載 |
【洗浄力が強い成分】 | 【特徴】 |
高級アルコール系 | 泡立ちが良い洗浄力が強い刺激が強い成分表に「ラウレス○○」「ラウリル○○」と記載 |
石けん系 | 天然の油脂由来肌に優しい洗浄力が高い成分表に「石けん」「脂肪酸○○」と記載 |
カラーシャンプーを使う時の注意点
ここから、カラーシャンプーを使用する際に知っておくべき3つの注意点を紹介します。
美しいヘアカラーをより長く楽しむために、参考にしてみてください。
黄ばみが気になってから使用する
ヘアカラー後、黄ばみが目立ってきたタイミングでカラーシャンプーを使用しましょう。
ヘアカラーをした当日から使用しても、高い効果は得られません。
ただし、ホワイト系の淡い色味で染めた場合は色落ちが早いため、黄ばみが気になる前からカラーシャンプーを使うのがおすすめです。
おすすめの使用頻度は商品により異なるので注意が必要
カラーシャンプーの使用頻度は、2日〜3日に1度を推奨している商品や、毎日の使用をお勧めしている商品など様々です。
配合されている色素によっても異なるので、しっかり商品の説明を確認するようにしてください。
また、元の髪色や髪の毛に馴染ませた後の放置時間でも色味の入り具合が変わるので、髪色を見ながら使用頻度を調節することも可能です。
ご自身のヘアカラーの状態に合わせて、継続的にカラーシャンプーを使用しましょう。
放置時間を取りすぎない
カラーシャンプーを放置する時間の取りすぎに注意しましょう。
カラーシャンプーを長時間放置すると、頭皮や髪を痛めてしまう可能性もあります。
自分の髪質に適した放置時間の目安を知っておきましょう。
【カラーシャンプー放置時間の目安】
- 髪が細い・柔らかい:5分~10分
- 髪が太い・硬い:10分~15分
髪が細い人はキューティクルが薄いため、ダメージを受けやすいのでより注意が必要です。
髪が太く染まりにくい人でも、放置時間は最大15分までにとどめておきましょう。
まとめ
今回は、カラーシャンプーの効果的な使い方について紹介しました。
カラーシャンプーを正しく使えば、染めたての美しいカラーをキープできます。
そのためには、ブラッシングや予洗いなどの準備や、トリートメントによるケアが大切です。
カラーシャンプーの使い方次第で色持ちが変わってくるので、今回登場した内容をぜひ実践してみてください。