美容師の技術向上に欠かせないのがウィッグを使った練習。
本番を見据えてモデルさんを使い人頭で練習できればいいですが、毎回人を用意するのは難しいのでウィッグは重宝しますよね。
その中でもカラーの色味を見たい、というときに役に立つのが人毛100%のウィッグです。
今回はそんな人毛100%のウィッグの全頭にダイヤモンドブリーチをしてみました。
- 全頭ブリーチに使うブリーチ量を知りたい
- ウィッグと人頭の違いが気になる
- ダイヤモンドブリーチのレシピが知りたい
そんな人はぜひ最後までご覧ください。
Contents
ダイヤモンドブリーチとは
通常のブリーチに比べ、刺激が少なく質感や手触りが悪くなりにくいところが魅力です。
ダイヤモンドのレシピ
こちらがダイヤモンドブリーチの黄金比です。
リッチクリスタル100に対して10%のダイヤモンドをいれます。
2剤は1剤の2倍。
その中で3%と6%が1:3になる配分です。(3%0.5倍+6%1.5倍=2倍)
計算が難しい人は上記の表を参考に増やしたり減らしたりしてみてくださいね。
ダイヤモンドブリーチの魅力
ブリーチをすると髪にも頭皮にも負担がかかるもの。
ブリーチ後にヒリヒリ痛くなることも珍しくありません。
そんなときに「ダイヤモンド」を加えると、刺激を軽減させられます。
ウィッグを全頭ダイヤモンドブリーチ
こちらのウィッグは人毛100%。
国家試験用のウィッグなので毛量も多めです。
見た目は艶があるようにみえますが、何度も練習に使っていたため実際の髪質はかなりパサパサしています。
普通のブリーチをしたらパサつきがさらにひどくなりそうなので、今回はこのウィッグにダイヤモンドブリーチを施術していきます。
ダイヤモンドブリーチを準備
カップにリッチクリスタルとダイヤモンドを入れています。
リッチクリスタルは細かい粉なので入れるときはそっと舞い上がらないようにしましょう。
こんな感じになりました!
カップが通常サイズしかなかったので、
(1剤→リッチクリスタル50g+ダイヤモンド5g)+(2剤→3% 22.5g+6% 82.5g)=160g
これで塗布していきます。
ちなみに、もちろん足りないので、その後2回追加して作りました。
なのでウィッグ全頭に使ったダイヤモンドブリーチの合計は、
(1剤→リッチクリスタル150g+ダイヤモンド15g)+(2剤→3% 67.5g+6% 247.5g)=480g
です。
一気に作ろうと思ったら大きめカップを使うといいでしょう。
ウィッグと人頭で違うこと
練習の目的で使うウィッグですが、人頭とは違うところもあるのです。
まず一つ目は、産毛などの細い毛がないということ。
人間だと細い毛の部分が明るくなりやすいので塗布量や塗る順番を考える必要がありますが、ウィッグはあまり計算しなくても大丈夫。
ただし練習の場合は人頭だと思って気を付けて塗りましょう。
二つ目は体温の有無です。
人頭だと頭皮が熱を持っているので薬剤の反応がしやすく、根元に近い部分が明るくなりがちに。
人頭の場合根本を外して塗布したり、根元の方は少量にするなどの工夫が必要です。
その点、ウィッグは体温を計算に入れる必要がなく、単純に塗布できますね。
こちらも練習の場合は人頭と同じように塗布していきましょう。
ムラのないように丁寧に。
クロスチェックも忘れずにしていきます。
ダイヤモンドブリーチを流す
ダイヤモンドブリーチといえども、髪に負担はかかるのもなので丁寧に流していきます。
ウィッグにもダイヤモンドブリーチは使える
かなりダメージの気になるウィッグでしたが、ダイヤモンドブリーチで1回ブリーチするとキレイな明るい髪色になりました。
全頭で使った量は480g。
- 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
- 美容学校の技術講師
- 2年連続ホットペッパービューティー
人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。 美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。 現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。
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