「時間がなくて美容室には行けない、でも白髪が気になってきた!」
「とりあえず気になる部分だけでもセルフで染めたい!」
サロンに定期的に通うのが無難ですが、ご時世的にもあまり外出できない、という人も多いですよね。
そんなときのお役立ちアイテムとして思い浮かぶのが、手軽にお家で染められる泡カラー。
皆様もテレビコマーシャルなどで見たことはあるのではなでしょうか?
コマーシャルを見ていると、何だか自分でも簡単にできそうな気がしてきますよね!
そこで今回は、
- 本当にあんなにきれいに染まるの?
- 髪の毛が傷まない?
- デメリットはある?
など、白髪染めの泡タイプのカラー剤について、気になることを解説していきます。
美容師目線でメリット、デメリットを見ていく中でサロンに行くか、セルフで少し頑張ってみるかの参考にしてみてくださいね!
Contents
泡カラーで白髪染め
「泡カラーで白髪染めって本当に白髪も染まるの?」と不安に思う人もいるのではないでしょうか。
答えは、染まります。
ただし、白髪を染めるための泡カラーを選ぶことがポイントです。
市販のヘアカラーは、黒髪用を染める「おしゃれ染め」と白髪を染める「白髪染め」で分けられて販売されていることが多いです。
黒髪用は、黒髪を綺麗に染められるように、明るく脱色しながらきれいな色味をプラスします。
それに対して白髪用は、白髪にしっかり色味をプラス、黒髪は脱色しながらも色味をプラスします。
そうすることで、白髪をしっかりと隠しながらも髪全体をムラなく同じ色に染まるように処方されているのです。
白髪用は黒髪用に比べて、色味が濃いものが多いです。
白髪をしっかりカバーしたい時には、白髪用を選びましょう。
ブローネ泡カラー白髪染めなどの原理
ヘアカラーの基本的な原理は、1剤である「酸化染料」と「アルカリ剤」に、2剤である過酸化水素を混ぜる、つまり2つの薬剤を混ぜ合わせた化学反応を利用して髪を染める、というもの。
ヘアカラーは、1剤と2剤を混ぜて反応させて髪の毛に色素を定着させていくのです。
泡カラーとクリームタイプのヘアカラーの原理としては同じなのですが、違いはあります。
その違いは、界面活性剤がヘアカラー剤の中に入っているということです。
大量に含まれる界面活性剤のおかげで泡立つカラー剤になっているんですね。
泡の白髪染めのデメリット
泡立ちのために入れた界面活性剤ですが、デメリットもあるんです。
界面活性剤の性質として水と油をなじみよくさせてくれる、という特徴が関係しています。
界面活性剤がカラー剤に含まれることによって、髪に付着した油を浮かしてくれます。
その結果、カラーの入りをよくしてくれるのです。
これだけ聞くとむしろメリットなのでは?と思いそうですが、実はそれによってセルフカラーならではのデメリットも。
染まりやすい、ということはダメージもその分受けるということになるのです。
美容室で染める場合、カラー塗布は髪の毛は新生部(まだ一度も染めていない部分)と既染部(一度は染めたことがある部分)で分けて塗布していきます。
その理由は新生部と既染部ではダメージの具合が違うからです。
セルフカラー、特に泡カラーの場合は塗り分けが難しく、根元が染まるほどの強い薬剤を毛先も同時に塗って、同じ時間おくことによって毛先の負担はかなりのものに。
しかも界面活性剤によってダメージを受けやすくしているのもあって、どうしても手触りも見た目もパサついて引っかかりやすくギシギシになりやすくなるのです。
髪の毛は一度ダメージを受けてしまうと元には戻れません。
受けたダメージは、毛先に行くにつれて、どんどん積み重なってしまいます。
白髪染め泡タイプのメリット
しかし、泡タイプの白髪染めにも、メリットはあります。
界面活性剤が入ることで泡立つカラー剤になり、クリームタイプでは難しかった手早い塗布や全体にムラなく塗布できる、というメリットが生まれるのです。
メリットをまとめるとこんな感じです
- クリームタイプより素早く塗布できます。
- 塗布ムラができにくいです。
- サロンで染めるより安く染められます。
- 家にいながら染められます。
デメリットとメリットが理解できたうえで、泡カラーを使うのかを判断してくださいね。
泡の白髪染めはおすすめできるの?
美容師として、髪のことを考えるとおすすめはあまりできません。
ですが、どうしても家で緊急に染めなければいけないときに、泡の白髪染めを使いたい場合もあると思います。
サロンカラーに比べるとダメージは避けられないので、そんなときのためにセルフカラーの後におすすめなケア方法をご紹介します。
泡タイプのカラー剤を使って流すときに大切なのは、薬剤を髪に残さないようにすることです。
薬剤はしっかりと流さないと頭皮の毛穴の奥や、髪の毛のキューティクルの隙間に残りやすくなっています。
残った残留アルカリは活性酸素を生み出して、さらにダメージを進行させてしまうのです。
シグネチャーシャンプーには残留アルカリを中和させてくれるヘマチンが配合されています。
普通に泡カラー後のシャンプーで使うと、一般的なシャンプーよりもダメージ対策ができるのです。
カラー後のシャンプーは基本的に2回をおすすめします。
1回目はしっかりと洗い流し、2回目は30秒ほど泡パックとして置いてから流すとさらにいいですよ。
泡カラーでどうしてもパサついてしまう毛先に、しっかりとタンパク質を補給します。
シャンプーの後、パウダーをしっかり揉み込みましょう。
手触りが変わってくるので、それからトリートメントをつけて洗い流してください。
カラー剤の中にも混ぜて使える、パウダータイプのコラーゲンです。
ただし市販の泡タイプのカラー剤と混ぜて使うことまでは想定されていないので、個人的な意見として参考までに。
コラーゲンで手触りが滑らかになります。
頭皮の保湿ケアにもなるので、カラー剤を塗布する前に頭皮に直接つけてあげるのもおすすめです。
泡で染める白髪染めよりもおすすめな方法
美容室で毎月定期的に染めるのがいいのはわかるけど、スケジュール的にどうしても難しい、そんな人も多いのではないでしょうか。
そんなときには根元が伸びてきても目立たない、白髪をぼかすデザインのカラーがおすすめです。
ハイライトデザインで上手く白髪を目立たなくできるので、頻繁に美容室に通えない人にぴったり。
白髪の量に合わせてハイライトとローライトを上手く組み合わせ自然なデザインに染めておくと、伸びてきても馴染んでくれるます。
おしゃれな見た目になるだけでなく、美容室でカラーするのが2~3ヶ月に1回でもよくなります。
ぜひ白髪ぼかしカラーが上手な美容師さんに、ぜひ一度相談してみてくださいね。
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- 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
- 美容学校の技術講師
- 2年連続ホットペッパービューティー
人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。 美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。 現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。