ハイライトカラーが失敗した。
ヘアスタイルに立体感や透明感を演出するハイライトカラーですが、少し特別な技術ゆえに失敗することも多いのが現状です。
ハイライトカラーは失敗すると、その後のデザインにも悪影響を与えてしまう場合もあります。
- 思うようなハイライトデザインにならない
- 失敗したハイライトカラーはどうすればいい?
- そもそもハイライトカラーを失敗しないためには?
明度差や色味について少し知識があると失敗しにくくなりますよ。
今回はハイライトカラーについて解説していきます。
Contents
ハイライトカラーについて
ハイライトは、ベースの色に対して明るめに部分的に脱色することで作ります。
ベースとハイライトの明度差が大きいほどコントラストがつき、よりハイライトが強調できます。
逆に明度差が少ないとナチュラルに立体感を出すことが可能です。
明るくする部分と暗くする部分を交互に繰り返すことで、髪に透明感や束感を演出できます。
ハイライトの幅によっても雰囲気が変わるため、一言にハイライトといっても様々なデザインがあるのです。
ハイライトカラーの失敗例
ここからハイライトでの失敗例を紹介していきます。
あてはまる失敗例を参考に失敗の原因を参考にしてみましょう。
メッシュになってしまう
ハイライトとメッシュは似ているので、違いがわからないという人も多いのではないでしょうか。
どちらかというとメッシュの方が太めに入れるのが特徴です。
明確に太さなどの定義はありませんが、立体感を出したくてハイライトを入れたのにメッシュのように見えるというのは、チップ(明るくなる部分)の幅が広すぎたというのが原因になっていることも。
カラー塗布のときに髪が濡れているなら、仕上がりイメージと比べると狭めにチップの幅を設定するのがポイントです。
乾くと髪は広がるので、濡れ髪を施術する場合は注意しましょう。
希望していた色味と違う
ハイライトを作る場合
- ブリーチで抜いてオンカラーする
- アルカリカラーでそのまま希望色にする
と二通りのやり方があります。
ブリーチで抜いてオンカラーする場合
ベースの髪をしっかりと抜いてから色をのせるので明度差が作りやすい反面、ダメージしやすいという特徴があります。
ベースのブリーチでどこまで明度を上げるかによって、オンカラーの見え方も変わるので、仕上がりのデザインで調整しましょう。
鮮やかな色味に仕上げたいのに、ベースが抜けきっていないと思う発色にならないことがあります。
アルカリカラー1回でそのまま希望色にする場合
ハイライトを入れるときにベースと分けたハイライト部分にアルカリカラーを1回してハイライトにするやり方もあります。
この場合、ベースの明度とハイライト部分の明度にしっかりと差を持たせることがポイントです。
明度差が2~3だと馴染みすぎるのでベースが明るい場合はあまり向いていません。
アルカリカラーで明るくするときに希望の色にならないのは、髪に残留色素が残っていることが原因の場合もあります。
黒染めや白髪染めは特に色素がたくさん入っているので、きちんと髪の履歴を把握してから施術をしましょう。
根本が黒くて途中からハイライトが入ってる
「根元が黒い」ということは根元部分にきちんとカラー塗布が出来ていなかったことが原因です。
ハイライトはホイルを使って施術をしていきますが、塗布のときにホイルが下にズレないようにしっかりと抑えてから塗布することがポイントです。
根元側からきれいにハイライトが入っていると筋感が際だちます。
ハイライトカラーで失敗した時の対処法
失敗してしまったハイライト。
セルフで失敗してしまったなら美容室へ行ってプロに施術しなおしてもらいましょう。
美容室で失敗してしまったなら当然希望のハイライトになおしてもらいます。
希望の色味にならなかった場合、明るさが十分でないのか、それとも色の入りが悪いだけなのか、状態によって対処法は異なります。
どんな仕上がりになりたかったのかきちんとお伝えすることが大切です。
ハイライトカラーで失敗する原因
ハイライトに慣れていない美容師に頼む
ハイライトは通常のカラーとはちょっと違う技術が必要です。
自分がどのようなハイライトにしたいのか明確にわからない、迷っている、という人は慣れた美容師さんに頼んで似合う提案をしてもらうのもおすすめです。
カウンセリング不足
カウンセリングで自分の希望が上手く伝わっていないと、当然間違った方向に仕上がります。
カウンセリングは言葉だけでなく写真や画像を活用するのが鉄則です。
ハイライトは幅や入れる部分、そして色味などたくさんの兼ね合いのもとデザインされていくものなので、口では上手く伝わらないことがほとんど。
担当する美容師側にとっても写真を見せてくれるほうが明確に仕上がりが見えるので、施術がやりやすいでしょう。
ハイライトカラーで失敗しないためのポイント
もしデザインが定まらないのなら、ハイライトに慣れている美容師に頼むこと。
希望があるなら、カウンセリングで写真や画像を活用することがポイントです。
同じハイライトデザインでも髪のレングスによって見え方が変わることも考えられるので、
- 派手にしたいか
- ナチュラルにしたいか
これだけでも決めておくとスムーズにデザインが決まります。
ハイライトカラーはメンテナンスも大切
ハイライトを施した部分はベースの明るさもあって、染めたあと色落ちがしやすくなっています。
最後にハイライトカラーをより長く楽しむためのおすすめアイテムをご紹介します。
KYOGOKU ピンクパープルカラーシャンプーPP 200ml
暖色系のカラーにおすすめなのがピンクパープルです。
通常のピンクシャンプーとは違い、パープルの色味も入っているので補色効果で黄ばみを飛ばしながらピンクを入れていきます。
だんだんとオレンジや黄色に抜けていきパサついて見えがちな暖色系ですが、透明感のある色味をキープ。
毎日1分でOKなので特にめんどくさい工程もありません。
KYOGOKU ブルーパープルカラーシャンプーBP 200ml
kyogokuの中でも特に大ヒットした商品です。
ムラシャンの中でも特に色味が濃いことが人気の理由で、毎日1分シャンプーをおくだけで透明感あるきれいな色味をキープします。
特にハイライトでブリーチをするとハイライト部分が黄色くなりがちですが、そんなハイライトデザインでも長くきれいに保ってくれます。
寒色系に染めた人に特におすすめです。
めずらしいブロンドシャンプーは、暗めカラーのツヤ感を出すのにもおすすめです。
ナチュラルなベージュ系の色味なので、落ち着いたカラーはもちろん、明るめのミルクティーやブラウンカラーにした人にもぴったり。
ミルクティーをきれいにキープするには、ピンクパープルと交互に使うと絶妙な甘い色味が保てるでしょう。
ハイライトはデザインしたら終わり、ではなく素敵な色味をより長くキープすることも大事です。
上手くホームケアを取り入れてハイライトカラーを楽しみましょう。
- 2022/2月オープン予定「&chaLme」代表
- 美容学校の技術講師
- 2年連続ホットペッパービューティー
人気スタイルランキング全国1位(140万人中)
東京の有名店HAIR DIMENSIONにて技術を学ぶ(有名雑誌のヘアメイクなど担当)。 美容師向けの技術講習会多数こなし、全国的なCM撮影のヘアメイクも担当。 現在は美容学校の技術講師を担当し、2022年2月には自身が代表を務めるヘアサロンをオープン予定。
美容師としての社会的地位を向上させる為に日々研究中。